高齢者スキー技術の実践_その2

前回の投稿(高齢者の為のスキー技術を実践してみました!)で、生意気な理論を振りかざし、“ほぼ理論通りの滑りが出来た!”かの様な報告を致しましたが、証拠になるものは何も提示できませんでした
今回、私のスキー仲間(上の写真:ほぼ全員が私よりスキー歴が長く、技術レベルも遥かに上を行っているスキーヤーです)と一緒に北海道のルスツスキー場で滑ることができ、私の滑降中の動画を撮ってもらうことができました。以下の連続写真は、動画から起こした写真をターンに合わせて並べてみたものです;

谷回りターンの分解写真
谷回りターンの分解写真

これまでの投稿で申し上げてきた通り、この滑降スタイルの狙いは、筋力が無くバランス感覚が衰えた高齢スキーヤーが、安全にスキーを楽しむ為のものです。このスタイルのポイントとして挙げたことは;
 腿を立てて滑ることによって脚部の負担を減らすこと( ⇔ 歩くときの姿勢に近く、比較的高い姿勢になります)
スキーをズラすことによって、スキーの速度を一定に保つこと
でした

また、この滑りを実現するためには、以下のポイントが重要になります;
回転を始める前に必ずニュートラル・ポジション(斜面に垂直に立つ)をとること
回転は山側にスキーをズラすことから始めること
最大傾斜線を越える前後は、しっかりとスキーをズラし、速度をコントロールすること
山回りの回転に入ったあとは、徐々にスキーをズラす量を減らし、一定速度を維持すること

上記のポイントを分解写真と比べていただくと、ほぼ狙い通りの滑りになっており、また結果としてターンしている間は“外向・外傾”の姿勢が保たれていると思いますが、如何でしょうか?

名残惜しいのですが、今シーズンの私のスキーはこれで終わりになります。来シーズンの課題としては、ターン後半の山回りの部分をもう少し美しく見せる為に、ターン前半部で軸となっていた山足を、山回りになって軸としての役割を終えた後、どう操作すればいいのかについて研究してみたいと思っています

以上