秋冬野菜の現況と一年間のレビュー

はじめに

見出しの写真は、手前が長野県の漬物用冬野菜で有名な「野沢菜」、左上が福岡県の漬物用冬野菜で有名な「高菜」の成長途中の状況です。昨シーズンから栽培を始めてその漬物を食べたら余りに美味しいので、今年はこの二種の野菜の栽培数を増やしました
*最近、同居している息子が発酵博士?となり色々と協力してくれます。右の写真は、夏に収穫したナスと紫蘇を使って彼が漬け込んだ「柴漬け」で、正にプロの味です。また下の写真は彼の現在の蔵書です!

上記以外に、数年前から始めている生食可能な野菜とハーブの「簡易ビニールハウス」による栽培の規模をやや大きくしたこと、近年栽培株数を増やしている「白菜」、「キャベツ」、「長ネギ」、「タマネギ」、などについて以下にやや詳しく報告します

秋・冬野菜の「簡易温室」による栽培

1.簡易発芽器(室内
以前、何度かご紹介していますが、大きめのプラスティック容器に水を満たし、この水を熱帯魚用の電熱器(中国製であれば千円内外で購入可能)で温め、これに100円ショップで購入したトレーを浮かべ、このトレーに発芽・育苗用のポリポッドを並べます。昼は蓋を開け、夜は温度が下がらないように蓋をしめます(←発芽には継続的に高い温度必要)。発芽後は、昼間に光が良く当たるように簡易反射板を設置しました。発芽後、暫らくしたら茎が徒長しないように以下の簡易育苗器(屋上)に移します

2.簡易育苗器(屋上
昨年から始めたものですが、基本的構造は室内用と同じですが、プラスティック容器の周りを断熱の為に発泡スチロールで覆い、熱帯魚用の電熱器の温度設定を室内より高めにセッします。この育苗器は、昼夜を問わず蓋は開けておいて、透明ビニールで覆うようにします(←発芽後の苗はできるだけ日光に晒すことが必要)

3.簡易ビニールハウスによる栽培
ある程度苗が育ってきたら、標準のコンテナに移植し下の写真の様な簡易ビニールハウスに移し毎日一回水遣りをしながら、大きく成長した野菜から順次収穫していきます。収穫は、葉物野菜であれば必要量だけ葉のみを収穫すれば、長期間収穫可能です(栽培している野菜、ハーブ類の詳細は省略)
<参考> 簡易ビニールハウスの安価な制作方法(下記の材料は何年も繰り返し使用できます)
*材料:透明なゴミ袋(70リットル/厚さ0.04ミリ、368円/10枚)、洗濯ばさみ(110円/40ヶ、数年は使い回せます!)、支柱(夏野菜の栽培で使う各種の長さの支柱を使います)
*支柱類・コンテナの縁とゴミ袋との接合は洗濯ばさみで十分な強度が得られます。昨年の経験でかなりの空っ風に耐えることが分かっています

尚、簡易ビニールハウスには暖房の装置は無く、また写真をご覧になると分かると思いますが、周辺には小さな隙間が一杯あり早朝には結構温度が下がり(霜が降りる程ではない)ます。しかし、このビニールハウスの狙いは、周辺の畑で冬場の野菜栽培で使われているビニール・トンネルと同じ様に、晴天が多い関東地方で日中の温度を上げて成長を早めることが目的です
<温度測定結果>
12月23日は、今年これまで一番の寒さでしたが、この時の温度測定の結果は以下の通り;
① 朝7時・新座市予報気温:-1℃ ⇒
朝8時(晴天)・新座市予報気温:1℃自宅屋上日陰地面温度:3℃ビニールハウス内温度:10℃(前日が青天だった影響か?)
昼12時(晴天)新座市の予報気温:8℃自宅屋上での日陰地面温度:9℃ビニールハウス内での温度:32℃

白菜とキャベツの栽培

我家の冬の主要野菜である白菜、キャベツは、それぞれ12株、10株栽培しています。これらの苗は勿論種から育成します(9月初旬に育苗用のポリポッドに種蒔きを行い、11月下旬に大型コンテナに植え替えます)。現在の成育状況は以下の写真の通り順調です;

白菜については、昨年実験して成功した「余った苗を密植し、ミニ白菜として楽しむ」ことを狙い下記写真の様に4株育てています;

ネギ類の栽培

1.長ネギ
長ネギは春に種を蒔いたネギと、8月末に種を蒔いたネギを大量に育成しています。残念ながら春に蒔いたネギは今年7月~9月の酷暑の影響で一時は枯れそうになりましたが、何とか生き延びたネギを植え替えて育成していますが、収穫できるかどうか、、、

8月末に種を蒔いたネギについては、以下の写真の様に順調に成長していますが、収穫は来春以降となることは確実です。下の写真左の大きなコンテナは5ヶ、右の小さなコンテナは4ヶ栽培しています。長ネギに関しては今冬は供給責任?が果たせなかった事になります

2.小ネギ
右の写真にある小ネギは、4~5年まえに植えたものですが、刈り取っても肥料を補ってやれば、後から出てきますので便利な野菜です。鍋物には使えませんが、薬味として使う分には申し分の無い便利な野菜と言えます

3.タマネギ
毎年栽培しているタマネギ二種(保存用と生食用)は、今年も8月末に種蒔きをしましたが、右の写真の様に11月中旬の植え付け時には十分すぎるほどの苗が収穫できました。これらの内、大玉に育てる苗は、5ッの大型コンテナに108本、小玉のままで収穫(ペコロスする苗は、10ヶの小コンテナに150本程になりました

ペコロスは来年4月初めから順次必要分を収穫し、大玉タマネギは恐らくゴールデンウィーク前後に一気に収穫します

その他の野菜の栽培状況

1.ニラ
右の写真の通り、小さなコンテナ4ヶで一年中栽培し、必要な折に順次コンテナ単位で収穫しておりますが、収穫後に適当に根切を行い、化成肥料を一握り程蒔いた後、堆肥を蒔いておけば再生しますので手間いらずの野菜です

2.日野菜カブ
右上の写真は、現在の日野菜カブの成育状況(15株あります)です。もう少し成長させて一月に入ってから収穫し漬物にすることになると思います

右下の写真は今月初めに食べた最後の日野菜カブ古漬け(今年初めに収穫し漬物にしたものを冷凍保存したもの)の写真です。酸味はやや強かったものの大変美味でした

3.高菜
今年は昨年の倍以上栽培していますので大いに楽しめそうです。収穫は恐らく一月末ごろになるのではないかと予想しています:

4.レタス
昨シーズンはかなり大量に育てることができましたが、今シーズンは苗の育成に失敗し、写真の株と、自家製ビニールハウス内での栽培分を含め10株にしかならず、長ネギ同様今冬は供給責任?を完全には果たせませんでした

野沢菜の漬物への道

野沢菜収穫後に漬物にするには量が多いこともあり大変な作業になります;
①の工程までは筆者の仕事です。②・③/洗浄工程(信州・野沢温泉地域では温泉水を使うそうですが拙宅では無理! そこで、60度位のお湯を使い、葉に付着しているゴミ、虫、雑菌を洗い流しています)。その後一時的に3%の塩水に漬け一日経ってから(最初はこの漬物ダルに野沢菜があふれる状態でした)、野沢菜を取り出し水洗いを行ったあと、④我が家の漬物博士?の助言を得て3%の塩と昆布、トウガラシを加えて本漬を行い、屋外で保存して発酵を待ちますこれらの作業は全てワイフの仕事です。
また、根の部分(カブ)の大半は粕漬にする予定です(現在は冷蔵庫で保存中)

失敗した夏野菜のリベンジの結果と来夏の対策

今年8月7日に発行した私のブログ「酷暑の中の屋上野菜栽培」の中で、酷暑で枯死してしまったキュウリとトマトについては、全ての野菜は種から育てるというこれまでの原則を捨てて8月中に苗を買ってもう一度育て始めた事を報告しましたが、その結果は惨憺たるものでした。以下の一年間の費用に関わるレビューをご覧になると分かりますが、5千円以上のお金をかけ各種資材と共にキュウリの苗9株、トマトの苗10株を植え付けましたがキューリの収穫はたった1本のみで全て枯死、トマトは何とか5株だけ生き残ったのみでした
この健気な?トマトは12月に至っても未だわずかではありますが、細々と実をつけ続けており、朝の生野菜サラダに入れて楽しんでいます

ただ冷凍庫にこれまでの消費できなかったトマトを冷凍保存したもの(右の写真)がありますので、来年2月頃までは朝食のサラダに供給できそうです


<来夏の対策>

右のグラフを見ると温暖化が着々と進行していることは確かなので、来年から夏野菜の植え付け時期を、3月頃に早めることとします。この為には、春先の一時的な寒波に備えて、この春使って効果があった透明なプラクティックカバー、及び自家製ビニールハウスの技術を積極的に応用すると共に、この夏二度目の栽培の為に購入した「敷き藁」、「遮光ネット」を暑くなる前から使用したいと思っています

キューリについては、根が浅く張る事は知っていたものの、肥料用の袋を使った「袋栽培」であった事も枯死の原因になっていたと考えられますので、上記①の対策に加え栽培に広口(深さはそれ程でもない)の大型コンテナを使用することにしたいと思っています
さて、来年も間違いなく酷暑になると思われますが上手くいくかどうか、、、

屋上栽培一年間のレビュー(経済面)

以下の表をご覧になれば分かる様に、今年もゴルフ2~3回分の費用しかかけていないので、年金生活者の趣味としては妥当かと! また、2020年以降、今年まで4年間殺虫剤等の農薬は全く使っていません(かわりに大量の虫を殺害したので私自身の成仏は叶いません!)ので、有毒物質に敏感な?老人の健康面でも良かったかと!  尚、下表の赤い矢印の部分赤字の部分は本ブログの中の記事に関連する支出項目です;

おわりに

言い訳が多いレポートになりましたが、来年に向けての改善点が多く見つかったことは、素人野菜栽培の技術向上の為には良かったのかもしれません

また、我が家の発酵博士?のお陰で、夏野菜の貯蔵によって美味しい漬物を楽しむことができました。本投稿の「はじめに」で触れた自家製柴漬けの他に、前回投降した「酷暑の中の屋上野菜栽培」でご紹介したコールラビの塩漬け三尺インゲンの5%の塩水漬け(酸豆角)を使って大変美味しい中華料理の定番炒酸豆角(鶏と三尺インゲンの炒めもの/下の写真)」を楽しむことができました。野菜栽培は、苦労や、失敗は多いものの、本当に楽しいことが一杯詰まった趣味であることを実感できた一年でした;

以上

酷暑の中の屋上野菜栽培

はじめに

見出しの写真は8月3日に収穫した野菜です。一見してわかるのは、夏野菜として欠かせないキューリの収穫がないことと、何とも小粒なトマトがほんの少々しか採れていない事だと思います
これは言い訳になりますが、今年の7月が例年にない酷暑であった為と考えています。因みに気象庁が発行している埼玉県所沢市(拙宅の住んでいる新座市の隣町)の気象データは以下の通りであり;
今年の7月は異常な高温が続いていたことがわかります
参考までに、6月までの毎日のトマトの収穫状況は以下の写真の通りでした;

キューリについては6月初めの段階で葉が萎れ始めたため、初めは根が浅いキュウリの表面の土が乾燥することが原因と考え、苗の周りに発泡スチロールの薄い板を置いて、水遣りも多めに行っていました;

しかし、残念ながら7月中旬には全て枯死してしまいました

また屋上での作業環境は大変過酷であり、高齢農業労働者の私にとって、朝の収穫と水遣り夕方の水遣りの時は、高温と日焼けの対策が必須になりますす。まあ、屋上での作業は人に見られる心配が無いので右の写真のように、「アームカバー」と「スキー用のタイツ」をまとい、時々ここに水をかけるとともに、「首掛け扇風機頸動脈を冷やしポカリスエット水分、塩分を補充しながら作業を行うことで熱中症に罹らないように注意をしています!

キューリとトマト栽培の再挑戦!

種から栽培することを信条にしてきた私としては残念至極ですが、ホームセンターで苗を買って、キューリとトマトを秋までに再び収穫することを目指すことにしました。取り敢えずキューリの苗を8本、中玉トマトの苗を2本買い求め植付を行いました
酷暑対策としては、プロも行っている「遮光ネット」を使うことにしました;
1.キューリの植付

現在までの段階では順調に育っています

2.中玉トマトの植付
現在までの段階では順調に育っています

豊富に収穫できた夏野菜の保存

夏野菜は、うまく育てれば成長は早く、家族で食べられる以上に豊富に収穫できます。以下は、食べきれなかった野菜の保存方法です;
1.トマト
7月初めまでは豊富に収穫できたので皮を剥いた状態で冷凍保存をしています。解凍すればどんな料理にも使うことができます

2.ナス
① 小ナス
昨年から保存用ナスとして重宝しています。「辛子漬」、「酒粕漬」、「ぬか漬」が我が家の定番です
② 中ナス
今年は大量に収穫できており、食べきれない分の第一の選択肢は「乾燥ナス」です。冬場の鍋物や、水で戻せば色々な料理に直ぐに使えます

また、同居している発酵研究家?の息子が自家製の紫蘇を使った「シバ漬け」(右の写真参照)を作ってくれています
その他、通常の「ぬか漬け」、「浅漬け」などを作っています
③ 水ナス
昨年の栽培から大幅に増やして(5本)いますので、毎日収穫があり「浅漬け」として食べていますが、漬物だけでは消化しきれないので、毎日のアイデア料理(後述)でフレッシュな水ナスを消費するよう心掛けています
④ 丸ナス
「お焼き」を食べたいだけだったので二株のみ栽培しましたが、なんと「小ナス」の直近で植え付けたところ、「交配」してしまったらしく中ナス様の実が育ってしまいました。従って、中ナスとして料理に使っています(←違和感なし!)

3.シマ瓜
「はじめに」で述べたように。キューリの収穫が6月一杯で途切れてしまったので、その代わりを担ったのがシマ瓜です。身が固いので各種の漬物に適しています。「酒粕漬け」のほかに、キューリの代わりに「ぬか漬け」、「浅漬け」で楽しんでいます

4.バジル

イタリアン料理にフレッシュなバジルを使うほか、以下の写真のように親戚、知人に評判の良い「ジェノベーゼ・ペースト」を作るために大量に栽培しています

今年から栽培を始めた野菜類

1.コールラビ
前回の報告(冬・春収穫野菜栽培の結果報告と夏野菜の準備状況)で青虫の食害で瀕死の状態であったコールラビは、私ども夫婦の必死の青虫虐殺作戦で何とか生きのび、6月下旬頃から大小の違いはありますがほぼ全て収穫致しました。西洋料理に疎い私には初めての食感でしたが、生で食べると意外に美味しいことが分かりました。まだ種がかなり残っているので来年も栽培しようと思っています

2.3尺インゲン
同居している息子のリクエストで栽培を始めた「3尺インゲン」は、アフリカ原産で、文字通り3尺(約1m)まで成長するインゲンですが、生産性はかなりいいようです。日本のインゲンの料理と食べ比べてみるとちょっと柔らか過ぎと思いましたが、発酵研究家?の息子が「酸豆角(スアンドオジャオ)」という中国風の漬物を作っていますので、出来上がってからの試食が楽しみです

3.ハーブ類2種
これまで、「バジル」、「ミント類(オーデコロンミント、スペアミント、ペパーミント」、「レモンバーム」、「セージ」、「イタリアンパセリ」、「パセリ」、「ディル」、「香菜(パクチー)」、「ローズマリー」、「青紫蘇(大葉)」、「赤紫蘇」などを栽培しておりますが、これに加え以下のハーブの栽培を始めました;

唐辛子類の栽培状況


唐辛子類については、昨年同様に「鷹の爪」、「辛長キング」、「剣先なんば」、「立八房」、「沖縄トウガラシ」の5種類を栽培しています

昨年も多く収穫できましたが、今年7月末で在庫が切れてしまいました。栽培している苗の数は同じなので、肥料を多めにして収穫量を増やしたいと考えています

我が家で評判が良かった夏野菜料理の紹介

1.冷奴に、豆板醤ソースであえた香菜(パクチー)をトッピングした一品

2.空心菜とピーナッツの炒めもの

3.水ナスの甘酢煮

4.バジルと水ナスのパスタ

5.自家生産野菜中心の冷やし中華

以上

冬・春収穫野菜栽培の結果報告と夏野菜の準備状況

A.冬・春収穫野菜栽培の結果報告

前回の報告(2023年1月6日発行:冬野菜あれこれ)の通り、白菜、キャベツ、漬物用の葉物野菜・根菜類、生野菜サラダ用の葉物野菜などは大成功(少なくとも冬季は完全自給達成)に終わりました。このノウハウは来シーズンの生産にも生かしたいと思います
拙宅では、月~金曜日は毎朝山盛り?の「生野菜サラダ」を食べていますが、12月~現在まで供給し続けていた野菜は以下の通りです;

ただ、11月末植え付けのタマネギと1月末植え付けのジャガイモについては、収穫量について昨年実績を若干下回る結果となりました;
1.タマネギについて
4月初めまでは極めて!順調に生育したものの、4月7日の異常気象(発達した寒冷前線が本州付近を通過、拙宅付近では風速10メートル以上の強風が吹き荒れた )により、50㎝以上に成長した葉の部分が大部分根本からなぎ倒され、成長がそこで止まってしまいました。ただ栽培数を増やしていたため小さい玉は多いものの、量的には秋までの消費分十分確保できたと思います

2.ジャガイモ
ジャガイモについては、1月下旬、「キタアカリ」の種芋10ヶを夫々半分に切って植え付けました。また、コンテナが2ヶ余ったので、食用に買った「インカの目覚め」を2ヶのみ2月下旬に植え付けました。極めて順調に生育していたものの、5月に入って突如ヨトウムシ(夜盗虫)の襲撃を受けて無残な状態になってしまいました
ヨトウムシは夜にならないと葉の方に出てきませんので、5月24日から2夜に亘ってワイフの助けを借りてヨトウムシ駆除(30匹以上を捕殺)を行いましたが、既に葉がかなり食害を受けており、相当量の収穫減を覚悟しました。しかし5月28日、収穫を行ったところキタアカリは、小粒が多かったもののある程度の量を収穫出来ました(約10キログラム)
ただ、インカの目覚めは僅かな少量のみの収穫にとどまりました(写真上の段ボール箱の中)

B.夏野菜の準備状況

夏野菜は何といってもトマト、ナス類、瓜類(キュウリなど)がメインになります。これらは2月末から準備を始め、種蒔き⇒育苗⇒植付の順に作業を行います
① 種蒔き・育苗は、近年続けている熱帯魚用のヒーターを入れた自作の水槽にトレーを浮かべ、そこに乗せたプラスティック・ポットに種を蒔いています。今年からは発芽した後、室内では日光が足りないので屋上に防寒処置を施し、ヒーターを強力にした荒井式?屋外種蒔き・育苗器を使用しています(2023年1月6日発行:冬野菜あれこれで報告済み)

②植付は、今年から初めて保温の為のカバーをテスト使用してみました。1ヶ175円はちょっと高いとは思いましたが、かなりの効果を立証することが出来ました。
テストの為に、ほぼ成長状態が同じナスの苗をカバー無しと保温カバー付きとで、3月末一週間ほど経過した状態で成長を比べると、成長の違いが歴然としていることが分かります
因みに連休明けに訪れた長野県飯山市で見た家庭菜園では、ビニールや、米袋を使った夏野菜の保護を行っているのを見ることが出来ました

1.トマト
トマトは毎日の生野菜サラダの材料として重宝な「プチトマト」、昔懐かしい「大型のトマト」、最近人気の甘い「中型トマト」の3種類を植え付けました。収穫した「プチトマト」を湯通して皮をむいたものが私の大好物なので、かなり多めに栽培しています。余ったら冷凍して秋・冬まで食べ続けたいと思っていますが、ワイフが対応してくれるかどうか、、、

2.ナス
ナスは一番用途が広い「中型ナス」に加え、「小型ナス、「水ナス」、「丸ナスの4種類を植え付けました。「小型ナス」は辛子漬(那須与一漬)や粕漬に、丸ナスは長野県の味「オヤキ」に、水ナスは大阪駐在時に味を占めた「浅漬け」を想定しておりますが、ワイフが対応してくれるかどうか、、、

3.ウリ類
ウリ類は生食・漬物用の「キュウリ」及び「小型キュウリ、それに長野県人としては各種漬物材料として外せない「縞ウリ」を植え付けました。今年は後述する病気対策を施して例年よりも多く植え付けて、子供達にも漬物を配れるようにしたいと思っていますが病気対策の効果は如何、、、
<病気対策>
ウリ類は露地栽培の場合、雨や水遣りの時に地面からはねた土に含まれている細菌・カビ類が葉に感染し収量が落ちてしまうケースが多いことが知られています。通常、露地栽培の場合には干藁、籾殻 (もみがら)、ヤシの繊維、黒マルチなどで根元を覆うのですが、黒マルチはコンテナ栽培では難しいこと、その他の方法は最近非常に高価になっており、貧乏人の農民?には手が出ません。今回ネットで調べた結果、新聞紙(透水性がある)でも同じ機能が期待できると出ていましたので、新聞紙を根の周辺に敷き、上に堆肥を蒔いて風に飛ばない様にしています。この実験、上手くいくかどうか、、、

4.トウガラシ類
トウガラシは2年前から完全自給しています。栽培品種は、最も一般的な「鷹の」に加え、「辛長キング」という大型の品種、「剣先なんば」という細長い品種、「立八房(たちやつふさ)」という鷹の爪に似ている品種、「沖縄トウガラシ」という小型ながら極めて辛味が強い品種の5種類を栽培する計画です。現在、種蒔きをして芽が出た所ですが、沖縄トウガラシのみは例年通り発芽に時間が掛かっています

5.ハーブ類
ハーブについては、料理でよく使うハーブは完全自給を目指しています。「ローズマリー」は常緑のハーブであり屋外で十分すぎる?程成長するので玄関わきに地植えをしています。その他のハーブは基本的に冬場に屋内に持ち込める小さなコンテナで栽培しています。現在屋上で栽培しているハーブは、下の写真の通り「カモミール(花を乾燥させて使用)」、「チャイブ(今年から始めました)」、「オーデコロンミント」、「ペパーミント」、「パクチー」、「タイム」、「スペアミント」、「ディル」、「レモンバーム」ですが、最も消費量の多い「バジル」は、居間の出窓で栽培している他、トマトのコンパニオン・プラント(近くに植えるとお互いに助けあう!)として一緒に栽培しています
上記以外で居間の出窓で栽培しているハーブとして、「セージ」、「パセリ」、「イタリアンパセリ」などがあります

6.長ネギ
毎年自給を目指していますが、消費量が余りに多いので春以降半年位は長ネギを購入しなければならない状況が続いています。昨年導入した底の深い大型のコンテナによる栽培は必ずしもうまくいきませんでした(成長が遅かった)。今年は、この大型コンテナに植え替える時までにできるだけ大きく成長させるよう努力していと思っています
← 春先に種を蒔いたネギは、ホームセンターで売っている苗と比べても遜色の無い程順調に育ちました
5月下旬にこれらの苗を、標準コンテナ7ヶに20本づつ植え替えを完了しました。果たしてうまくいくかどうか、、、

7.その他
① ベリー類の状況
昨年植えた新しい「ブルーベリー」2株は順調に育ち、量は少ないものの収穫できそうです。「ラズベリー」は一杯実を付けているのですが、赤くなる前のオレンジ色の状態で落果しているので、ちょっと心配です。「ブラックベリー」は樹勢が強く沢山花を咲かせているので楽しみです
② 柚子の状況
一昨年植え付けた「柚子」は、昨年は全く花を付けませんでした。しかし、今年に入って樹勢も強くなり、漸く花が咲いたので期待していたのですが、どうやら実にはなってない様なのでとても残念です(ひょっとして実が小さい内は発見が難しいのかも?)

③ 山菜類の栽培
今年から山菜類の栽培を始めることにしました。私の大好きな「コシアブラ」、「ワラビ」、「山ウド」です。さて、関東の酷暑に耐えられるかどうか、、、

④ キャベツ類
@ 冬キャベツを沢山栽培しましたが、収穫後の根を残しておいたところ、春先になって根から元気な葉が沢山生えてきました。勿体ないので、炒め物で食べてみた所、少々固いものの小松菜のような使い方が出来そうだという結果がでました(まあそれ程美味しい野菜とは言えませんが、、、)一方、元気な芽を「差し芽」にしてみた所、ちゃんと根が生えてきました。そこで、これがキャベツになるかどうか実験をしてみることにしました;


その後、結構元気よく成長を始めたので、立派なキャベツに成長するか期待させるものがありました、、、
@ 昨年、頂きもので「コールラビ」を生で食べてみた所、大変美味しかったので春先に種を買って蒔いてみました。それなりに育ってきたので、あと一月ぐらいで食べられる大きさになるかなと思っていたのですが、、、
@ キャベツ類は、世界中に人に愛される野菜で食味も大変いいのですが、5月に入ってモンシロチョウが屋上を訪れる様になると、恐れていたことが起きました、、、
@ ゴールデンウィーク明けに両方のキャベツ類は同時に虫食いが始まり、あっという間に哀れな姿(特にキャベツ)に変わり果てました
無農薬栽培の原則を維持する為に農薬は使えないので、最近の私ども夫婦の日課は意地?の「虫退治」です。役割分担は、ワイフが「見つけ係」、私が「死刑執行人」です! 玄関脇の池で発生したオタマジャクシの死刑執行も私の担当だったので、もうすぐ罰が当たるのは確実と思われます!

以上

冬野菜あれこれ

はじめに

3年間も続くコロナ禍の中で、家に籠る生活が続きました。こうした状況での一番の楽しみは家庭菜園の農作業です。種を蒔き、育て、収穫して、食べる、この一連の作業に植物とは言え、命との触れ合いがあり、食の楽しみがあり、しかもコロナ罹患のリスクはほぼゼロ! また私の場合、農場は屋上という極めて狭いエリアではあるものの、片道30段の階段の上り下り土の再生、草取り、水遣り、害虫殺害!、エトセトラ、そこそこの運動量も確保できるとあって一石二鳥以上のメリットのある趣味です

ところが昨年5月以降、老人には珍しくもないものの、中々しぶとい病に罹り、検査、治療に明け暮れる日々が続いて農作業も手抜きが目立つ様になりました。しかし、「何とか(ここに慣用語句を入れると拙宅では差別撲滅警察に逮捕される?ので使えません!)とハサミは使いよう」で、あれこれの工夫を積み重ねて、何とか例年通りの作柄を維持できています。以下はそのご報告です

現在収穫中の野菜

1.白菜
種を蒔いて苗を育てる8月下旬以降9月一杯は、手術、入院、禁酒(関係無いか!)で全く作業が出来ず、やむを得ず白菜とキャベツは苗を購入して植え付けました。また、夏野菜収穫後のコンテナの土は手抜き再生で済ませましたが、下記の写真の様にそこそこの出来となりました
① 白菜

1月4日に収穫した白菜は1ヶ2キロ以上ありました(上出来!)
今シーズンから、試しに余った苗を密植して育ててみましたが、これが大成功!
12月初めから収穫し、柔らかい葉はお浸しなどにすると絶品の味でした。また、生野菜サラダにしてもレタスとはちょっと違った食感で中々の味でした。特に芯の部分の歯ごたえも中々いい感じです

2.キャベツ
病の為か?青虫の捕獲・殺害が思う様にできず、一部の株は虫食いになりました。しかし、12月の寒波襲来のお陰で結果として収穫時のキャベツは十分に成長出来ていました

1月4日に収穫したキャベツの虫食いの葉を取り除いて見ればそこそこ立派に育っていることが分かります

 

3.レタス
レタスの種蒔きは8月中旬に終えていたため、自作の苗で必要量を確保できました。12月以降、生野菜サラダの他、中国流に鍋の野菜としても重宝しています

4.ケール
昨シーズン試しに育ててみたら、大成功!沢山食べると共に、潤沢に種が取れました。今年はこの種で育てています。冬の生野菜サラダの材料として欠かせない野菜になりました

5.セロリ
これも昨シーズンの成功から4株に増やして栽培中です。種は勿論自身で採種したものです。冬の生野菜サラダの材料として欠かせない野菜になりました

6.水菜
拙宅の冬野菜の定番です。今シーズンも生野菜サラダ、鍋の具材として常に活躍しています。この野菜は根こそぎ収穫しなければ、後から後から生えて来るので冬野菜の優等生です(ネギの葉っぱが一部存在を主張しています!)

7.各種ハーブ
例年通り、11月以降室内の日当たりの良い出窓で栽培し、必要に応じ料理に使っています
<種類>
セージ、ディル、バジル、パセリ、イタリアン・パセリ、フレンチ・パセリ、ペパー・ミント、オーデコロン・ミント、レモンバーム

尚、冬場は日照時間が足りないので、自作のLEDライトで補っています(赤色が主体の光)」

これから収穫する野菜

1.根菜類
昨年は、底の深い大きなコンテナで栽培していたナスを秋ナス収穫を期待して10月一杯迄栽培していたため、これまで栽培していた青首大根は栽培できませんでした。従って、根菜類は以下の3種類になりました;

ねずみ辛味大根」は大根おろしにして天ぷらの友とするのがベスト。「はつか大根しらうお」と「日野菜カブ」は漬物として利用する予定。「日野菜カブ」については、ネット上のレシピを見ると生食もお薦めの様です

2.野沢菜
今年も漬物用に中型コンテナ2ヶを使って栽培しています;
野沢菜は長野県下高井郡野沢温泉村の名刹薬王山健命寺の八代住職昇天園端大和尚が京都に遊学の際、浪速の天王寺蕪の種子を持ち帰り広めたものと言われています。大きな葉としっかりした茎は有名な「野沢菜漬け」で食べられるのが一般的です。カブの部分は葉に比べると小さいのですが、長野県出身の先輩からの薦めで「粕漬」にした所、大変美味しくいただけることが分かりました

3.ネギ類
長ネギについては、昨年度から自作のネギ用コンテナを止め、最近ホームセンターに出回っている深底のコンテナを使用することにしました。1ヶ約700円と高価ですが、一つのコンテナに2列に植えれば20本栽培できそうなので使用することにしました(6コンテナx20本 ⇒ 120本)。しかし、思惑通りにいきませんでした。原因は恐らく「密植になり過ぎ」となることと、「苗が小さい時に日当たりが悪くなる」為だろうと思われます
細ネギについては12月まで繰り返し収穫(根元からカットすると再び生えて来る)したので、一旦全て掘り上げ、新しい土で植え直しています。春から収穫可能になるはずです

4.タマネギ(二種;生食用と長期保存用)、ペコロス仏語/小さなタマネギ
昨年大成功だったので、今年も同じように植え付け、現在までのところ順調に育っています。ペコロスは恐らく3月下旬からタマネギは5月に入ってからの収穫になると思われます

5.その他
ニラについては、今後一部コンテナを下記のビニールハウスに入れて収穫しようと思っています。残りのコンテナはこのまま冬越しさせて、春からの収穫を目指します
ブルーベリーは昨年枯死したため、二種類(実を多く収穫するには二種類の株を植える必要があるそうです)。ラズベリーブラックベリーは、新しく支柱を建てて枝を誘導する栽培を試みることとしました

発芽・育苗器とビニールハウスを使った葉物野菜の冬季栽培

<発芽・育苗器>
既に6年前から夏野菜の苗を種から発芽・育苗させる為に自作したものを今でも室内で使っています(ref:「夏野菜の発芽・育苗の工夫_①」、「夏野菜の発芽・育苗の工夫_②」。今シーズンは、冬野菜の為の発芽・育苗器を自作してみました。冬場は日照時間が短いので室内のみでは苗を十分に成長させることは無理なので、屋外での使用を前提として制作してみました。基本構造は室内用と同じですが、コンテナの周りを断熱の為に発泡スチロールで覆う事、コンテナの中の水を20~30℃に保つため、熱帯魚用水槽電熱器を大水槽用の200ワットとしました。また、日中の日差しを確保する為に上部を透明のビニール(ゴミ袋を使用)で覆っています。尚、温水にある苗を乗せるトレーは100円ショップで購入できます;
既に運用していますが、上々の結果を得ています。1月1日の朝、拙宅付近の気温はマイナス1℃前後でしたが、コンテナ内の水温を測ってみたところ22℃を保っていました。また日中は天気が良かったこともありトレー上は30℃を越えていました。尚、製作費は約6,600円で収まりました(下記「2022年度の費用内訳」参照)

<ビニール・ハウス>
2020年から始めた冬場のビニールハウス(「秋・冬野菜の現況」)を、今シーズンは規模を拡大して冬野菜を栽培しています。今後、収穫が終わって空いたスペースに上記の発芽・育苗器で育った苗を移植していく予定です;


上の写真2枚は後ろに白壁がある所に設置しましたので壁からの反射で日中は気温が上がり易いのですが、下の写真はテーブルの上に乗せて設置していますので、周囲に迫る寒気を防ぎきれないせいか成長が遅くなっています
左の写真は、中央の写真の中を写したものですが、高菜ホウレン草はもうすぐ収穫できるほど成長しています
尚、ビニールハウスに必要な主な資材は70リットルの透明ビニール(1枚37円)と洗濯ばさみ(100円ショップで格安で大量に?手に入ります)です

2022年度の費用内訳

2022年度の全費用は以下の通りです。赤字となっている項目が、例年と比べて費用増になっています;

以上

屋上菜園の現況

ーはじめにー

昨年末に「秋・冬野菜の現況」を投稿してから屋上菜園関連の投稿は暫くお休みをしていました。理由の一つはややチャレンジングでボリュームが大きくなった「地球温暖化と日本のエネルギー政策」(4月1日発行)の発行を行ったことと、2月の血液検査から芋づる式?に見つかった体の変調(老化した臓器の暴走!現象)により、情けなくも精神的に不安定となり、ブログ制作の意欲が減退してきたことがありました
その後、外出を極力減らし、無心に?屋上野菜の世話を続けることで精神の安定を保つことが出来るようになってから、再び気力も蘇ってきて、ロシアのウクライナ侵攻以降、現在もなおニュース番組を独占しているウクライナについて私自身が理解を深めるべく調査した結果を「ウクライナの歴史」として纏めることが出来ました

ブログ休止期間の間に、春・夏野菜は最盛期を迎え、自家消費量を超える収穫にささやかな幸福を感じていました。以下は「秋・冬野菜の現況」で書いた植え付け済みの冬・春野菜の収穫状況、夏野菜の収穫状況の報告と、これからの秋・冬野菜の準備状況の報告です

冬・春・野菜の収穫状況

1.白菜・キャベツの収穫(昨年秋に植え付け);
白菜については、13株育てましたが、ほぼ完全に我が家の冬野菜としての使命を果たせたと思っています。鍋物や漬物(通常の白菜漬け、キムチ)だけでなく多くの野菜料理に使われるました

白菜・全13株(2021年12月末時点)

キャベツについては、植え付けがやや遅れたこともあって年を越しても完全には結球しない苗が多く、最終的に多くは菜の花として?食用に付されました。流石に食べ甲斐ががありました(笑!)

菜の花と化した?キャベツ(3月30日時点)

2.タマネギ2種(長期保存用と生食用)
昨年8月中旬に種を蒔いたタマネギの苗は沢山確保できたので、11月末に植え付けました(栽培状況は秋冬野菜の現況で報告済み)。余った沢山の苗は、ペコロス用として収穫する為に多数の標準コンテナに密植しました
3月末頃からペコロスを収穫しつつ消費し、5月末には大きく育ったタマネギを収穫しました。2種類とも10キロ以上収穫でき、食べ終わるのは9月末となりました。尚、カレーの具にペコロスを丸ごと加えるという「新しい料理法?」を編み出しましたが、読者の皆さんにもお薦めしたいと思います

3.ジャガイモ
通常、関東地方では種芋の植え付けは2月中なのですが、ついうっかりして2月中の購入を忘れ、植え付け時期直前に探した所ほとんどのホームセンターで売り切れ!となっていました。3月に入ってようやくやや遠方のホームセンターで唯一手に入れることが出来たのは、フランスのGermicopa社が開発した「サッシー」という品種でした
収穫量は日本で栽培されている他の品種とほぼ同じ程度が確保できました。やや小型の芋が多く取れましたが、味は良く、色々な料理に使い9月中旬位迄楽しみました

4.その他、冬期に消費する葉物野菜(主なもののみ)
ハーブ類は居間の出窓の所で各種栽培(栽培状況は秋冬野菜の現況で報告済み)し、冬中フレッシュハーブを楽しむことが出来ました。また、ハーブ以外の朝の生野菜サラダ用の野菜は透明ビニールで覆ったコンテナで栽培しました(栽培状況は秋冬野菜の現況で報告済み)。他に、保温措置無しでも元気に育ったセロリケールでを加えて自家消費分は十分確保できました
各種大根類は12月中に収穫し、寒冷地の保存方法を真似た屋外の大型コンテナ(蓋つき)の土の中で保存(下記写真参照)した所、春までの長期保存が可能であることを立証できました

5.長ネギ
冬の到来前に100本の長ネギを育てる事(標準のコンテナを10ヶ使用)を目指した結果、一応目標を達成したものの3月末には早くも食べ尽くしてしまいました。我が家の長ネギ消費量は尋常ではなく、今後は更に栽培数を増やすこととしました(新しい栽培形態は後述)

夏野菜の収穫状況
夏野菜各種(8月7日時点;南向き)

1.キューリ
キューリについては、保存用の漬物にするものを含めて大量の収穫を狙いかなり多数の苗を植えましたが、途中で枯れる苗もあり期待通りには収穫できませんでした原因は恐らくコンテナの中に繁殖したカビによるもの(キューリ用の栽培コンテナは結果として同じものが使われることが多く連作状態になる為か?)と推定され、来年以降の栽培に大きな課題を残しました

2.トマト
トマトについては、大・中・小それぞれ複数株づつ育てました。大トマトについては、昨年の課題である尻腐れ病を起こさない様にカルシウム入りの化成肥料を使いましたが、大型トマト一本のみ尻腐れ病を再び起こしてしまいました(来年以降の課題にしたい)が、概ね当初の狙い通りに収穫できた(7月~9月初旬まで毎日一定量の収穫が出来た)と思います。今年は、毎日沢山のトマトを食べることが出来ました。未だに(10月上旬)に生き残って少しづつ実を付けているトマトもあります。プロはこんな見すぼらしい苗は廃棄すると思いますが、愛情を込めて育てたトマトを見捨てる訳にはいきません!

トマト(10月6日時点)

3.ナス
ナスについては、家族一同大好きな野菜なので昨年以上に沢山栽培しました。標準的な中ナス以外に、長ナス水ナス小ナスを育てましたが、いずれも豊作に恵まれ、毎日のナス料理の他に、漬物用(糠漬け粕漬辛子漬け、柴漬け/同居している次男の得意料理で使用する紫蘇も自家栽培)や干物として長期保存にする分も十分確保できました。また、今年初めて栽培した小ナスは、収穫量も多く実もやや硬いので粕漬用、辛子漬用として最適であると感じました
尚、今年はナスを長期に亘って実らせる為に、実を収穫する時に不要となる枝・葉を同時に切り落とすことと、時機を見て大胆な剪定を行うことが大切であることを学ぶことが出来ました。因みに、秋ナスの実りが期待できる現在(10月初旬)のナスの苗の状況は下の写真の通りです;

4.その他の夏野菜
縞ウリは昨年同様2株育てました。漬物用として十分役に立ったと思います。長野県出身者(私は6歳までの微かな経験!)としては夏の漬物として欠かせないものと言えます
マクワ瓜は毎年ではないのですが、幼い頃の郷愁を呼び起こす果物として時折植え付けます(近所の八百屋では殆ど見かけない)。今年は2株植えました。最近の果物に比べると圧倒的に甘さが少なく、サラダの具材にも向いていると思います

ゴーヤは毎年植え付けています。今年も2株植えましたが数日おきに収穫でき、丁度いい間隔でサラダやチャンプルーとして食べることが出来ました(10月現在、恐らく最後のゴーヤを収穫予定です)
オクラについては、今年は毎日一定量の収穫を得るべく、中型のコンテナに4本のみを植え付けました。これが大正解! 毎日2本程度の収穫で、平均数日おき程度の間隔でオクラ料理を食べることが出来ました
ピーマンは通常のピーマンと、辛いピーマンの2種類栽培してみました。辛いピーマンは我が家では意外に評判がよく、色々な料理法で楽しんでいます。来年以降も我が家の定番になるのは確実です
ズッキーニは中型コンテナに2株植え付けましたが、毎年の経験通り最初の1ヶ月程は毎日収穫できますが、その後ヘビの様に茎が成長し収穫量が激減してしまいます。8月になると脇芽が出てきてそこにも花が咲きますが、今までは芽カキをしていましたが、今年は思いついて脇芽を生かし、古い太い茎をカットした所、脇芽の方に立派なズッキーニが出来ました。来年はこの経験を生かした長期間・多収を目指したいと思います

ズッキーニ(古い茎をカットし、脇芽を生かした状態

トウガラシは、昨年同様「鷹の爪」、「辛長キング」、「立八房」、「剣先なんば」、「沖縄トウガラシ」の5種類を栽培しています。赤くなった実から収穫していますが、収穫を終わるのは11月半ば過ぎになると思われます

ハーブ各種の屋外での栽培状況は以下の通りです

秋・冬野菜の栽培状況

「はじめに」の所で述べた通り、秋・冬野菜の栽培にとって一番大切な時期(8月下旬から9月中旬)に病気療養となった為、準備作業を相当程度手抜きをする必要に迫られました。準備作業の内最も手間のかかる仕事は、夏野菜で使った「大きなコンテナの土を再生すること」と、「種から苗を育てること」です。今年は、この二つの大作業を以下の様に手抜きをすることとしました;
① 大きなコンテナの土を全部再生するには、相当な労力と時間が掛かります。従って、大量に栽培するキャベツと白菜の栽培に使うコンテナの土は三分の一のみを再生して使うこととしました。結果はどうなるか分かりません?

② これまで種から苗を育てる事に拘ってきましたが、今年はキャベツ、白菜については苗を購入することにしました。買ってみれば一株70円! 家庭菜園では苗を購入して栽培する方が利口ですね、、、
以下は10月6日現在の栽培状況です。尚、レタスは種から育てています;

1.キャベツ・白菜・レタスキャベツ(10株)、白菜(11株)、レタス(18株)

2.タマネギ
今年も、8月中旬タマネギ2種の種蒔きを行い、昨年同様多数の苗を確保できる見込みとなりました

3.セロリ
昨年冬の生野菜サラダで大活躍したセロリについては栽培方法を二つに分け、通常店頭で売られている白く柔らかな茎が収穫できる方法を試してみました(単に茎の根本を牛乳パックで巻いただけ!)。さあ!結果はどうなる事やら、、、

4.長ネギ
長ネギの収穫量を増やすために色々考えていた所、近くのホームセンターで格好のコンテナを発見しました。このコンテナであれば、一つのコンテナに20本は植えられそうです。また、これまでの方法は栽培途中で標準コンテナに自作のエクステンションを追加す方法で手間が掛かるのですが、このコンテナであれば土を追加するだけで済むので省力化が実現できます。早速6ヶ購入して新しい栽培にチャレンジすることとしました

以上

秋・冬野菜の現況

夏野菜その後!

夏野菜は9月一杯でおおむね終了ですが、以下は秋になっても作業が残っていた夏野菜たちです

1.トウガラシ
拙宅では、消費量が非常に多い唐辛子を一年間自給すべく、今年大量に栽培した5種類のトウガラシは、下記の写真の様に11月一杯迄、日当たりの好いベランダで乾燥させました。乾燥が終了したトウガラシは乾燥剤を入れて保存しています上記以外に、青い唐辛子も多く収穫して日々料理に使いましたが、この青い唐辛子の保存用としては柚子胡椒、トウガラシ醤油、自家製「かんずり」風があります

「かんずり」についてのみ「かんずり」風!としてあるのは、長野県、新潟県で作られる本物の「かんずり」は赤唐辛子を使うことと、最終的に屋外で寒に晒すのですが、当家では漬物博士の息子が、青唐辛子を麴と共に漬け込み冷蔵庫で熟成させます。食べるのは大分先になりますが、期待しているところです
<特記事項>
採取したトウガラシの種を翌年の栽培に使っていますが、同族のトウガラシは他種のトウガラシと交配してしまう事があります。今年栽培した「鷹の爪」は、「辛長キング」の近くで栽培した為に交配してしまい、1割位の鷹の爪はサイズがかなり大きくなってしまいました。ただ不思議なことに逆の交配はありませんでした

2.代表的な夏野菜栽培の顛末
① キューリ
今年は10月一杯まで収穫を継続すべく満を持して種蒔きの時期をずらして苗を育てていたのですが、始めに植えた苗が少し育ったところから「ウドンコ病」に罹り、薬を散布しても十分な収穫量は確保できず、2回目、3回目の苗も同様な経過を辿ってしまいました。原因として考えられるのは、長い期間再生を繰り返した「土」を使用していることと、雨により跳ね返った土が葉の裏に付いてしまうこと、これらがこの病気発生の原因と考えられます。再生土を使う事は避けられないので、来年は土の跳ね返りが葉の裏に付かない様に、プロの農家の様にマルチを使った栽培を考えたいと思っています
また、丈夫な苗を育てようとカボチャの苗を3本ほど種から育てこれを台木としてキューリの接木に挑戦しましたが、見事失敗。来年もチャレンジする積りです

② トマト

トマトは、大玉中玉ミニトマトの三種を栽培しましたが、概ね豊作で大好きなトマトをたっぷり楽しむことができました。ただ、大玉トマトの一部が尻腐れ病になってしまいました。これはネット情報によればカルシウム不足が原因の様なので、来年からは土作りの段階で大玉トマトにはカルシウムを含む肥料を使いたいと思っています
<特記事項>

上の写真左は12月15日ころの1本だけ残しておいた中玉トマトの苗です。右の写真は、12月19日に今冬最低気温を記録した日(屋上には霜が降り、水抜きを忘れた屋上の散水用の水道管が破裂しました)にこのトマトは枯死してしまいました。採集したトマトも零下の寒気で柔らかくなってしまい、赤くなるかどうか、食べられるかどうか不明です。残念!

③ ナス
ナスは、関東地方で一般的な中長ナス水ナス長ナスの三種を栽培しました。いずれも豊作で毎日各種のナスを色々な料理で楽しむことができました。中長ナスについて、秋茄子を楽しむべく一部の苗を7月中に刈り込み、肥料を充分に与えて秋茄子の実りを期待しましたが、10月以降の収穫は出来ませんでした
消費しきれなかったナスは、冬の鍋用に乾燥ナスとしたほか、夏の間冷蔵庫にたまってきた他の夏野菜と共に強い塩(10%程度)で漬け込み、冬の大根漬に活用しています
④ ピーマン類
今年は、普通のピーマンとパプリカの苗を一株づつ購入し栽培しましたが、量的には一家で十分なほど収穫できました。特に以前失敗したパプリカは大成功でした

⑤ 青紫蘇、赤紫蘇
今年から各種「しば漬」を作るという事で大量栽培しましたが、やや作り過ぎでした。下の写真の様に「大葉の塩漬け」、「ショウガと茗荷の梅酢漬け」、「紫蘇の実の塩漬け」などの保存食にはしましたが、冷蔵庫のスペースにも限界がありますので、来年からは少し栽培を減らそうかと思ています

⑥ さつまいも
さつまいもは、植え付け時期を逸したために、5月下旬に宮崎県から挿し芽用の苗(の元?)を取り寄せ、40リットルの袋(牛糞堆肥の袋)を使って栽培しました。指し芽用の苗は沢山入っていましたので、勿体ない精神!で1袋当たり2本、合計10本植え付けましたが、これが間違っていました。10月中旬に収穫しましたが、大きいイモは全体の半分にも満たない状況でした。小さいイモでも味は甘くて美味しく、まだ残っている大きな芋10ヶ程は、年末年始の孫に食べさせようと残してあります

ネギの大量!栽培

拙宅では、四季を問わず毎日の消費が盛んであるネギについては、昨年栽培した約100本のネギが、トウガラシ同様、約半年で在庫が払底したため、今年は更に大量に栽培しています
昨年4月に種を蒔いて育てた苗100本は冬を迎える前に十分太くなって現在消費しています。また、9月に種を蒔いた苗100本は現在育成中です(育成中のネギのコンテナは下の写真以外にも空いたスペースに置いてあります)

これらのネギ以外に、細ネギも栽培していますが、これは抜き取らないで根元から切って使えば、一年中再生産が可能な便利な野菜です

冬野菜の栽培

1.白菜
今年は13株栽培しました。12月に入ってから霜害を避ける為に葉を纏めて縛ってあります。収穫は何時でも可能な状態まで成長しています

<特記事項>
13株の内1株は、10月初めに苗の芯を虫に食われ、哀れな状態になりましたが、何と下の写真の様に再び成長を始め、小さな株が4つ収穫できそうです!(写真は4つの内1株収穫した状態です)

2.キャベツ
今年は夏野菜を9月下旬まで収穫を続け、その後に土の再生を行ってから植え付けを行ったこともあり成長はやや遅れ気味になりましたが、全部で12株あります。収穫は恐らく2月位になりそうです

3.大根類
今年はナスの栽培を計画的に遅くまで引っ張った為、例年栽培している青首大根(一番深いコンテナを使用;ナスとシーズンを分けて共用)は諦めました。それを補う為に中型コンテナで栽培できる大根を各種栽培しました;
① 日野菜カブ
昨年も栽培して漬物が美味しかったので、今年も1コンテナ栽培しました

② 飯綱辛味大根
長野県の有名な大根で、蕎麦や天ぷらを食べる時、とても辛~いこの大根おろしは必須です!

③ その他の大根

夫々美味しい大根でしたが、「もものすけ」なる大根は、葉も含めて生食が最高でした。青い大根は二種類とも結構辛く、また白い大根は成長が早く、青首大根の代替が可能な感じがしました
<特記事項>
寒い地方で収穫後の大根を長期間保存する方法として「地中に埋める」ことをやっているそうなので、今年から屋上栽培でも以下の写真の様にして試しています(勿論このコンテナは新聞紙を上に入れて蓋をしています)。既に1ヶ月程経っている大根もありますが、何とか新鮮さを保っている様です!
④ 野沢菜
今年は漬物にする野菜が多いので、野沢菜は中コンテナでやや密植気味に育てた所、例年に比べてカブの部分が小さく、このカブの粕漬は既に食べ終わっています。葉の部分は野沢菜の漬け方には各家で秘伝の技があるそうなので、今年は荒井家の特別な野沢菜漬けが出来ることを期待しています

⑤ ケール
昨年、栽培してみて驚いた野菜に「ケール」があります。昨年は苗2本を買って育てましたが、冬中新鮮な葉を供給し続けてくれました。分厚い葉は冬の寒さを何とも感じないのか常に成長し続けます。栄養分豊富なので、普通の人は「青汁」の材料にしていますが、拙宅では生野菜サラダの主役となります。今年は春に採取した種を使って下の写真の様に栽培数を6株に増やしました。今年はワイフに生野菜以外の料理を期待している旨を伝えてありますが、、、

冬にビニールテントを使って栽培、収穫する野菜

昨年実験的に始めた透明なゴミ袋を使った簡易ビニールテント」による栽培が、思いの外うまくいったので。今年は栽培する野菜の範囲を広げて実施することにしました
中で栽培している野菜は、朝食で欠かせない「生野菜サラダ」で使われる野菜類と一年中需要が旺盛なニラです。今冬屋上で、マイナス3度を記録した日(晴天)に、午前11時頃に測ったテント内の温度は30度を超えていました(右側下の温度計をご覧ください)。流石に早朝は外気温近くには低下しますが、この早朝の低温に糖分などを貯めて堪え得る野菜であれば、日中の温度で成長する事が期待できるはずです

春に収穫する野菜

① タマネギ
昨年は、種蒔き後手抜き(水遣り、草取り、施肥、など)をした為に苗が不足し、苗を追加購入する羽目になった反省を踏まえ、心を込めて?苗を育成した甲斐がありました。今年は11月末の植え付け時には、適切な大きさの苗(根元の直径が5ミリ前後)が十分に確保できました。現在は既に定着して来年5月頃には立派なタマネギが収穫できそうです

また、かなりの苗が余ったので、来年3月下旬以降、ペコロス(小タマネギ)として収穫すべく、中小のコンテナに密植して育てていますが、こちらも順調に育っているようです

② 鞘エンドウ
毎年鞘エンドウの栽培は欠かしていませんが、今年は100円ショップで外国原産の「巨大?鞘エンドウ」の種を見つけたので、これを栽培することにしました

鳥害(植えた直後の種や、芽吹いたばかりの苗が鳥に狙われる)を防止するためのネットで見にくいと思いますが、密植状態になっている苗が見えると思います。これは毎週日曜日に放送されるNHKの野菜栽培の番組から仕入れた知識ですが、間引きする苗を途中まで育てておいて、冬の間これを適宜切り取って「豆苗」として食べるという知恵を拝借したものです

日当たりの良い出窓でのハーブ栽培

ここ数年、拙宅の日当たりの良い出窓で、冬場フレッシュ・ハーブが食べられるように各種栽培しています

栽培しているハーブは、セージ、ミント、パセリ、イタリアンパセリ、フレンチパセリ、バジル、タイム、ディル、などです
蛇足ですが、写真の中央上部にある代物は、ワイフの希望により設置した「野鳥のエサ台」です。パンくずなどを補充しておりますが、以下の様な野鳥が訪れ、食事時の楽しみになっております

2021年度の屋上菜園関連費用総括


2020年から薬剤の散布を極力減らしている(以前に購入済みの薬剤は少し使用している)こと、葉物野菜類について種を採取して次回の栽培に使っていることが経費節減に多少役に立っていると思われます

以上

酷暑の中で頑張っている夏野菜たち!

はじめに

酷暑のなかでオリンピアンは金メダルを目指して必死に頑張っている今日この頃です
夏野菜も、この暑さには相当こたえていると思われます。特に屋上菜園では、朝夕の水遣りを怠れば直ちに枯死してしまう日々が続いており気が抜けません。今回の報告は、今年特に頑張ったこと、出会ったトラブルなどを中心に報告してみたいと思います

定番の夏野菜(キューリ・トマト・ナス、トウガラシ類)

1.キューリ
例年キューリは種から栽培していましたが、今年は早くから収穫を始める為に最初に植える二本のキューリを市販の接木苗とし、同時にカボチャの苗を3本ほど種から育てこれを台木としてキューリの接木に挑戦することとしました
しかし、キューリの接木は見事に失敗!来年再挑戦を誓って残りの5本は例年通り種から育てた苗を植えました。梅雨に入る前は購入した接木苗(298円/1本、高いなあ!)が順調に育ち、キューリの収穫も順調でしたが、長雨が続く内に病気に強いはずの接木苗に「ウドンコ病」が発生し見る間に広がってゆきました。種から育てた5本にもうつり収穫が望めない状況になってしまいました。ネット情報を色々試してみましたが効果は殆どありませんでした。最後に頼ったのは以下の農薬です;説明書を熟読すると、散布時に自身が吸い込まない様に注意する必要はありますが、採れたキューリに健康上の問題は殆ど心配ないようなので使ってみました。勿論、真っ白になった下の方の葉は再生しませんが、ウドンコ病になりかけている葉は見事に再生しました。現在の状況は下の写真の通りです。ウドンコ病で葉を落とした苗は下の方が裸になっていますが、枝を横に伸ばすことによりキューりの収穫をある程度維持できるまでに回復しました尚、奥に植えてある3本は縞瓜シマウリ/又の名を「漬けウリ」)で、糠漬けやスープの具材などの他に、長期間保存可能な「酒粕漬け」などにもしています

2.トマト
今年のトマトは、キューリと同じく早めの収穫を狙って市販の接木苗を2本購入し、種から育てた苗は8本としました。構成は大型トマト、中型トマト、ミニトマトの三種です大型トマトが収穫期を迎える頃、2本の市販の接木苗のトマトが「尻腐れ病」に罹っている事を発見しました。ネット上で色々調べた結果、土壌のカルシウム成分が不足している為で、細菌やウィルス性の病気ではないことが分かり、ネット上のインストラクションに基づき最初は「苦土石灰」を土壌に撒いて様子を見ましたが、全く効果が無く、次にこれもネット情報から「石膏」を主成分とする農薬(健康上の問題は無し)を購入し、土壌と葉に日を置いて数回散布しましたが、特に顕著な効果は出ませんでした
そこで、トマトの生育状況をよく観察し、尻腐れ病の発生初期に青いまま収穫して居間の出窓で熟するのを待つ方法で尻腐れ病のトマトの活用を図りました。尚、現在はちょっと色づいた程度で収穫する(見出しの写真参照)ことで、殆ど尻腐れ病による被害はありません。また、色づくまで待って食べれば甘味、酸味共に問題ありません

3.ナス
今年は、「中長ナス」5本、「泉州水ナス」2本、「長ナス」2本を種から育てています。中長ナスの方は収穫のピークを過ぎ、現在は収穫時に枝を切り詰め、9月からの秋ナス収穫に備えています。泉州水ナスと長ナスは7月後半からぼつぼつ収穫が始まりました長ナスは、皮のまま丸ごと焼いて食べるのが我が家の定番です。また新鮮な水ナスは、生で切り裂いて氷水に浮かべ、ポン酢か醤油でいただくと本当に美味しいです

冷やし・水ナス」のある夕食

漬物に凝っている息子からのリクエストで、大根を漬けこむ時(初冬)に、糠に乾燥させ粉末にしたナスの葉を混ぜるといい味が出るということで、ナス収穫時に捨てている「葉」を乾燥させ保存をしています

4.トウガラシ
拙宅のトウガラシ消費量は半端ないので、年々栽培量を増やしてきましたが、昨年相当量収穫したにも拘らず今年3月には一部を除き底をついてしまいました。そこで今年は昨年の倍を目指して苗を作り栽培を始めました。種は昨年栽培した品種(沖縄トウガラシ剣先なんば辛長キング鷹の爪)については、収穫したものから採取し、下の写真左上にある「立八房(中国産)」は3年前に購入して栽培に失敗した品種です;

また、今年はピーマンパプリカは市販の苗を一株ずつ購入して育てています。
トウガラシ類の栽培状況は順調です(以下の写真をご覧ください)一番手前の葉が大きい品種が「沖縄トウガラシ」です。葉は小さく、収穫量も少ないのですが、辛さは栽培しているトウガラシの中では一番です
パプリカは以前栽培した時には大きなものが採れず失敗したのですが、今回は摘果(ピーマン程度の大きさになったもの)を適切に行った結果、販売されているものと同じ様な立派なパプリカを栽培することができました。摘果したパプリカはピーマンと一緒に食べています!

その他の夏野菜

4.ゴーヤ
今年、ゴーヤは我々夫婦の寝室の天窓を覆うように栽培してみました(40リットルの牛糞堆肥の袋を使っています)。尚、葉が地を這うさつまいもを横に並べて植え、葉が上下で住み分けられる様にしています(土地生産性の極大化!

苗を植える時期がちょっと遅れたために、ゴーヤの収穫は8月に入ってからとなりました。日当たりが最も良い場所に植えたので、収穫は昨年より相当多く期待できそうです

5.ズッキーニとオクラ
昨年ズッキーニは、比較的日当たりの悪い場所に植えたことと、支柱に上手く固定できなかった為にアクセスが悪くなり受粉のお手伝い!が出来なかったことから、収量が非常に少なくなりました。そこで、今年は、しっかりした支柱を建て、日当たりの好い場所に植えましたので、これまでの所順調な収穫ができています
オクラは一日数本程度の収穫があれば十分なので、やや虐げられた場所に植えられていますが、もう少し待てばズッキーニの上に顔を出せるはずです!

消費しきれない夏野菜を保存する為に

1.漬物にして保存
<柴漬け>
我が家の漬物好きは相当なものです。これまで、夏野菜の漬物は糠漬け塩漬け味噌漬け酒粕漬など色々トライしてきましたが、今年からはこれに加えて京都風の「柴漬け」に息子がチャレンジすると言っていますので、これに必要な赤紫蘇青紫蘇(通称「大葉」)を大量栽培することにしました上の写真の他に、あちこちで栽培していますので、概ねこの倍の栽培量になります。赤紫蘇の育ちがちょっと悪いのですが、これは発芽がうまくいかなかった(3回種を蒔いてようやく発芽しました)為で、あと半月位で収穫可能です

青紫蘇を使った柴漬け

一般に、漬物は発酵食品ですので、塩分量乳酸発酵をコントロールすることが重要です。夏場の漬物は冷蔵庫で保管すると温度が低すぎて発酵が進まず塩辛いままになり、常温で保管すると乳酸菌が雑菌に負けて味が悪くなると共に悪臭が発生して食べられなくなります
夏野菜の柴漬けを美味しく作る為に、息子は何と!ワインクーラーの利用を思いつき、すぐさま購入に走りました。年金生活者には思いもよらぬ資金力と行動力です

漬物保存用としてのワインクーラーの活用

因みに、息子の「漬物研究」のネタ本は以下の通りです。これでは家事はベテランのワイフや聞き齧りの知識だけの私如きでは到底太刀打ちできません!

漬物研究のネタ本

<その他の漬物類>
ワイフと息子の努力でこれまで色々な漬物を作ってきました。以下は現在食に供している漬物類です;

酒粕漬・醤油糀漬・味噌漬
キューリのパリパリ漬

味噌醤油糀酒粕などは、既に漬け床の発酵が完了しているので、ここに漬込むことで時間が経てば経つほど美味しい漬物になります。因みに右の皿に入っている「野沢菜カブ」と「縞ウリ」の酒粕漬は3年物!です
キューリのパリパリ漬」はキューリを薄く輪切りにして二日間ほど天日で乾燥させた後、醤油、みりん、ショウガ、砂糖少々、好みでトウガラシの輪切りを加えた漬け汁に浸したものです。パリパリと言う食感が食欲をそそります。因みにこれは市販の「きゅうりのキューちゃん」を真似てワイフが考案したものです

拙宅の裏側には建築基準スレスレの狭いスペースがあります。ここに20年程前の竣工直後に植えた茗荷(ミョウガ)が、毎年7月頃になると相当量収穫できます。この茗荷は以下の様な梅酢漬け(梅酢は自家製梅干を作る時の副産物です)にして長期間保存して楽しんでいます。尚、一番左側は「茗荷の花」の甘酢漬けです

下の写真のトマトのシロップ漬けは今年初めての試みです(未だ味見していません)

2.乾燥させて保存
初夏から秋にかけて大量に収穫できるナスは、漬物の他に天日で乾燥させ、冬の鍋物の具として楽しんでいます。カラカラに乾燥させた後、乾燥剤を入れて保存すれば冬まで味が変わることはありません

乾燥ナス

またハーブ類はフレッシュなものを食べられ様に一年中栽培し、サラダ類には何種類ものフレッシュハーブを加えて野菜感覚で食べていますが、夏場はどうしても出来過ぎてしまいます

ハーブ類・香味野菜

そこで、ハーブ類を乾燥したものも以下の写真の様に作っています。子供達やワイフの友人などにお金のかからない!プレゼントとしても重宝している様です

上の写真の右端にある「バジルペースト」は、乾燥バジルではなくフレッシュバジルを大量に収穫した時にちょっと高価な!松の実(カシュウナッツでも代替可能)を使って作るのですが、子供達やワイフの友人に大変喜ばれているそうです

ネギの栽培

拙宅でのネギの消費量は恐らく日本一!ではないか、と思っています。四季を問わず毎日大量に消費しています。因みに、拙宅では刺身を食べる時には刺身の量の倍くらいのネギが必要になります
ここ数年、自給を目指しているものの、必要量の半分か、三分の一程度しか供給できていません。今年こそは、と以下の写真の様に継続的な供給に向け努力を行っています
上の写真の右下には、既に収穫済みの長ネギ(約60本)を土の中に重ねて埋めて消費に備えていますが、これでも2ヶ月もつかどうか、、、右の写真の上には葉ネギを栽培しています(他に4つのコンテナで栽培中)が、これは薬味として使うネギ用で、根元で切って使っていれば自然にまた生えてきます
左の写真は冬用の長ネギ(約100本)を育てているコンテナの一部です。因みに、長ネギは種を蒔いてから収穫までの期間がかなり長い(このネギは今年3月に種を蒔いたもの)ので、栽培の場所を多く必要としますので拙宅の狭い屋上菜園では、写真の様に小さなコンテナでスペースを求めて移動しながらの栽培になります

以上

秋冬野菜の現況

11月末から12月初めにかけての屋上菜園の全体像は見出しの写真の通りです

今年はコロナ禍に明け暮れる一年でしたが、例年に比べ、びっしりと野菜に埋まっているのは、7月発行のブログ(コロナ禍と家庭菜園)と8月発行のブログ(私の巣篭もり生活!)でご紹介した通り、時間が有り余っている!為に、あれもやりたい、これもやりたいと考え、結構多種類の野菜を栽培したことにあります。因みに、見出しの写真の状態で、大型のコンテナ35ヶ、中型のコンテナ7ヶ、小型のコンテナ52ヶを使って野菜を栽培しています

一方、今年の8月から11月にかけての天気は異常といってもおかしくない状態でした。以下は拙宅の隣の街である所沢市の気温と雨量の推移(気象庁提供のデータ)です;

8月~11月・所沢の気温と雨量の推移(雨量の棒グラフ:青/1日当たり、赤/1時間当たり)

この気温と雨量の推移をみると、9月上旬までは屋上での肉体作業は老骨には無理な状態!でした(せいぜい水遣りをする程度の世話)また9月上旬の雨は短時間でドッと大雨が降る例年とは違った(通常の時雨はシトシトと長時間降る雨)降り方でした

この時期は、大型コンテナを使って育てている大型夏野菜(トマト、キューり、ナス、など)を刈り取り、それらのコンテナの土の再生を行うと同時に、秋・冬の大型野菜(キャベツ、白菜、大根)の種を蒔かなければならない時期ですが、結局キャベツ、白菜は苗を育てることが出来ず止むなく苗を購入して間に合わせました。大根の栽培はやや種蒔き時期が遅れ、12月からの収穫には不安が残ります。他の葉物野菜についても蒔き時期は遅れましたが、霜が降りる前に透明ゴミ袋!の保温処置をすることで相応の収穫量は確保できると思っています
以下は、現在の栽培状況です

現在栽培中の野菜生育状況

1.大型野菜(大型コンテナを使用)
キャベツ(角型の大型コンテナで1コンテナ当たり1株栽培):10株栽培
*甘くて美味しい冬のキャベツは、何の料理にでも使えます。秋・冬の栽培は農薬を全く使わなくても食害は受けないのは嬉しい限りです

キャベツ

白菜(角型の大型コンテナで1コンテナ当たり1株栽培):13株栽培
*冬の白菜は、漬物、鍋の具材など需要が極めて大きい野菜です

白菜

大型大根3種青首大根、おでん大根、いいずな青大根;丸形の大型コンテナで1コンテナ当たり3株栽培合計30本
*通常の利用方法のほか、冬場はおでんの具材など需要が拡大します。いいずな青大根は初めての栽培ですが、漬物が適しているように思います

大型大根3種

小型大根3種おいばね大根、ねずみ辛味大根、日野菜カブ;角型の中型コンテナで1コンテナ当たり6株栽培)合計30本
*大型大根に比べ栽培期間が短いので重宝しています。ねずみ辛味大根は勿論!天ぷらや蕎麦とともに大根おろしにして楽しみます。日野菜カブは初めての栽培ですが、ネットのレシピなどを見ると漬物に適している様です

小型大根3種

⑤野沢菜(角型の中型コンテナで1コンテナ当たり6株栽培)合計12株
*野沢菜は一昨年以来栽培し葉は野沢菜漬け、根のカブは粕漬で楽しんでいますが、野沢菜漬けの方はいまいち長野県の地元の味にはなっていないので、今年はもう少し研究してしてみたいと思っています
葉が食害を受けていますが、これはモンシロチョウの青虫のせいです。毎日見つけ次第この青虫を虐殺!していますが追い付きません。ただ不思議なのは、直ぐ近くに美味しそうな?白菜やキャベツ、大根を栽培していますが、こちらの方は全く食害を受けていません!青虫といえども好みにうるさいのでしょうか?

野沢菜

2.小型葉物野菜(角型の中型又は小型コンテナを使用)
レタス(19株)とサニーレタス(10株
*レタスは株単位で収穫しますが、サニーレタスは必要なだけ葉を千切って収穫するので長期間収穫でき、株の数は少なくて済みます
尚、レタスは生野菜で食べる人が多いようですが、拙宅では鍋や炒めものの具材としても重宝しています

レタスとサニー・レタス

②ホーレン草(小型コンテナ4ヶ)とニラ(小型コンテナ5ヶ)
*ホーレン草は、霜が降りる頃から甘くなるので、収穫は1月以降か、、、ニラは餃子やレバニラ炒めの需要があるので常備野菜です

ホーレン草・ニラ

③水菜(小型コンテナ3ヶ)
*水菜は一年中栽培しています。冬場の水菜はちょっと固くなりますが、兎に角低温にも強い重宝な野菜です。下の写真のものは11月以降収穫を続けています。サラダ、はりはり鍋の具材、漬物などで利用します

水菜

④その他の葉物野菜(小型コンテナ各1~2ヶ)
*以下の野菜の収穫は1月以降になると思います。高菜、からし菜、ワサビ菜は漬物も美味しいです。
*カブは漬物が定番ですが、朝採りしたものを薄くスライスすれば生野菜サラダの具材としても美味しく食べられます!
*春菊は11月から収穫中。アスパラ菜は初めての栽培、どんな味がするか楽しみです。セロリは昨年栽培して冬の生野菜サラダの具材として重宝しましたが、今年は種を蒔くのを忘れ諦めていましたが、売れ残りの苗を見つけ格安で購入しました

小松菜・高菜・からし菜・ワサビ菜
カブ(赤・白2種)
春菊・アスパラ菜・セロリ

⑤ニンジン(大型コンテナ1ヶ)とケール2種(大型コンテナ各1ヶ)
*ニンジンは成長する度に「間引き」していきますが、これも生野菜サラダの具材として活用します
*ケールは初めての栽培です。青汁の材料として有名ですが、私は生野菜サラダの具材として活用する予定です

人参・ケール

3.来年初春以降に収穫する野菜
①長ネギ(小型コンテナ10ヶ;苗の余りを植えた小コンテナ1ヶ)100本
*8月末には種を蒔いたのですが、冒頭に書いた理由で植え替え時期が相当遅れた為に、残念ながら今年の冬の収穫は無理の様で、来年初春からの収穫となりそうです。夏から栽培している葉ネギの収穫はできますが、拙宅は一年中ネギの消費が異常に?多いので、近所の八百屋から泥ねぎの購入をせねばならない羽目になりました

長ネギ

②タマネギ2種紫色の生食用タマネギ、保存用黄色タマネギ;大型コンテは各3ヶ;苗の余りを植えた小型コンテナ4ヶ)合計60個
*昨年と同じ栽培数で、5月頃に収穫し9月頃迄自給できる予定です。余った苗は3月からペコロスとして利用可能です

タマネギ2種

4.その他
①トウガラシ3種鷹の爪、辛長キング、沖縄シマ唐辛子
*6月ころから収穫を始め、未だに収穫中です。今年は沖縄シマ唐辛子を初めて栽培しましたが、花が咲くの遅く、樹勢の割には実が小さく収穫量も少ないようです。ただ辛味は相当なものです!

唐辛子3種

②ハーブ類
*例年通り冬は室内に取り込み、いつもフレッシュ・ハーブが使えるようにしています

ハーブ類の出窓栽培

以上

 

コロナ禍と家庭菜園

はじめに

今年は中国武漢市のコロナのニュースで明け、これまで半年間コロナばかりのニュースで明け暮れている感じがします。また、「大都市で働いている人々」、「夜の文化?に日々勤しんでいる人々」、「芸術に直に接したい人々」、などは「3密を避けろ」、「Social Distance を取れ」、という政府の要請で大変辛い思いをしているのではないでしょうか。
しかし、定年退職後年金暮らしをしながら家庭菜園をやっている私共には、やることが無い分野菜の栽培に打ち込み、例年に無く野菜類が元気よく繁茂し、豊かな実りを楽しんでおります:

7月2日~4日の夏野菜収穫量

コロナ禍の騒ぎで、1月4日に報告して以来、栽培状況を報告していませんので、以下にザっと報告したいと思います

春野菜の栽培状況

春野菜については、例年通り水菜、カブ、春菊、三好菜、ニンジン、他については、今年は虫にやられなかったこともあって上々の出来でした。特に赤カブについては1ヶ月程度で収穫可能であり、生を薄くスライスしてサラダに混ぜると色どりも良く歯ごたえもシャキシャキして極めて美味しく、春野菜の優等生と感じました

春野菜の風景

また、今年は野沢菜の春栽培、レタスの栽培をやってみましたが、これもうまく行きました。レタスについては虫に食われない様にネットをかけて栽培したのが良かったようです。因みにサニーレタスは年中栽培していますが、ネットが無くても虫にやられないのは不思議です

野沢菜・レタス

野沢菜の葉の部分は塩漬け(野沢菜漬け)、カブの部分は甘酢漬けにして食べています。野沢菜漬けはちょっと繊維が強く春栽培には適さない様に感じました
6月に二度目の収穫をした水菜については、生食だけでは食べきれない量になったので、塩漬けにして保存しています

水菜と混じっていた混血児?

水菜は数年前から自身で栽培したものから種を採って蒔いています。上の写真の右側は水菜の中に混じっていた種類の違う野菜です。恐らく、近くで色々なアブラナ科の野菜を栽培していますので、他の野菜の花粉で受粉してしまったものと思われます!

ハーブ類の栽培

1月の報告で冬場は出窓を使ってハーブ類を各種栽培し、生のハーブを色々な料理で楽しみましたが、春になってからは屋上での栽培ものに切り替えています

ハーブ類_Ⅰ
ハーブ類_Ⅱ
ハーブ類_Ⅲ

三番目の写真にあるバジルとディルはそれぞれトマトとナスのコンパニオン・プランツとして栽培しています。また、同じ様な栽培の仕方として、キュウリのコンパニオン・プランツ(お互い「助け合い」があるかどうかは?)としてネギ類の種を蒔き、植え替える予定の苗として育てています(←拙宅は季節を問わずネギの消費が異常に多い)

今年は上記の他に新しい試みとして赤紫蘇を育てています。用途は「梅干漬け」(漬込み済み)と裏庭で収穫できるミョウガを「柴漬け」(ミョウガを収穫してから漬ける)にする為です

赤紫蘇

新しい試み

1.夏野菜の早期植付 — 大失敗!に終わった!
一昨年、昨年と9月に強力台風が襲来し、夏野菜はほぼ全滅してしまいました;
* 2018年:猛暑と台風襲来でこっぴどくヤラレマシタ!
* 2019年:酷暑の夏と強力台風の襲来!
そこで、今年1月4日に発行したブログで、夏野菜の植え付け時期を早めるトライアルを行うと書きました
そこで、3月初めに植え付けるべく1月から苗を育て、一回目の植え付は3月初旬に行いました。暖かい日に植え付けたのですが、その後低温で全滅! 次に3月下旬に保温措置をした上で植え付けたものの、トマトの一部を除いて再び枯れてしまいました、トホホ!

立ち枯れしたキュウリとナス

4月に入ってから3度目の植え付けを行った結果、無事根付かせることができ、現在「はじめに」の写真にある様な収穫を上げることが出来ています

改めて、キュウリ、ナス、トマトの生育可能な気温の範囲を調べてみたところ、トマトの生育可能な最低温度11℃ナスは15℃キューリは18℃ということが分かりました(ref:野菜の生育温度)。因みに、拙宅の隣町である所沢市の今年2月~6月の気温を気象庁のデータ(ref:所沢付近の気温実績_2020年2月~6月)で調べたところ、3月の植え付けなどは「無謀!」以外の何物でもないことが分かりました。やはり農業というものは極めて科学的であり、データに基づいて栽培しないと間違いなく失敗することを思い知りました!
昔から冷害に見舞われることが多かった東北地方の農民は、「山に残る残雪の形を観て田植えの時期を決める」ということを何処かで読んだことがありますが、考えてみれば残雪の残り方というのは、日々の温度変化の大きい春の気温の積分値を反映していると考えると、昔の人の知恵は凄いなと思い知らされた次第です

トマト、ナスについては自前で種から育てた苗をなんとか3度目の植え付けに間に合わせましたが、キュウリについては3度目の植え付けに自前の苗は間に合わず、久し振りに苗を買う羽目になりました。買った苗は、超高級!な「接ぎ木」の苗(298円/1本)です;

キュウリの接木苗

流石に丈夫な苗で、苗業者の自信のほどが窺えました

2.徒長したウリ類の苗を指し芽で育てる試み — 成功!
私の苗の育て方は、25℃~30℃の発芽用の自作の器具で発芽させた後、出窓で育てています。南南西向きの出窓ですが、冬の日当たりでは日照時間が不足するので自作のLEDライトで補っておりますが、やはりプロの苗に比べると茎が徒長する傾向があります;

出窓での苗の育成

そこで、ネットで仕入れた知識を駆使して、ウリ類の徒長した茎を途中でカットし、暫く水に浸けて水揚げをさせた後、指し芽をしたところ、見事に!発芽し、苗までに成長させることが出来ました。目出度し!、目出度し!

挿し芽から苗を育てる(キュウリ、まくわ瓜)

3.大きなタマネギを育てる試み — 成功!
昨年9月に種蒔きをしたタマネギ(二種)の苗が、台風などの影響で数が揃わなかったので、少し間隔を広げると共に化成肥料の元肥をやや多く施した所、かなり大きく、サイズの揃ったタマネギを収穫できました;

収穫したタマネギ(二種)

二種類のタマネギとも直径10センチ近くに育ち、淡路島に居る息子の友人の農家から毎年初春の頃に送られてくる大タマネギと比べても遜色のない大きさで収穫の喜びもひとしおでした!

以上

屋上菜園・2019年のレビュー

はじめに

  2019年は自然災害が目立った年になりました。特に、農業に係ることとしては、梅雨明け早々から記録的な猛暑が続いたこと、9月に入ると強烈な風台風(15号)が襲来し、千葉方面はビニールハウスが壊滅的な被害を受け、普通の民家も屋根瓦が吹っ飛び、長期間の停電が話題になりました。10月には強烈な雨台風(19号)が襲来し、関東甲信越、東北地方に甚大な農業被害が発生しました
 我が家のちっぽけな屋上菜園でも、そこそこの被害が発生し、「くそっ!台風め」と地団駄を踏みましたが、プロの農家の方には農業を諦めるか、莫大な借金をして農業を続けるかの判断を迫られた方も居たようです。私共家族のルーツである長野県では千曲川が広範囲で氾濫し、豊野市に住む親戚のリンゴ農家はすぐ傍まで水が押し寄せたそうです(幸いにも被害は免れたそうです)

台風15号・19号

 以下に、屋上菜園での台風被害状況や、収穫状況、新しい試みなど2019年のトピックスをご紹介したいと思います

台風の被害

 台風15号の被害については、拙宅付近でも夜中にゴーゴーという風の音がひどく暫し寝られないほどでした。案の定、翌朝になって恐る恐る屋上に出てみると、葉の大きい夏野菜はほぼ壊滅的な状況になっていました。詳しくは9月13日の私のブログ(酷暑の夏と強力台風の襲来!)をご覧ください。
 トマトとキュウリは諦めたものの、ナス(3種)については、往生際が悪く、整枝をした上で肥料をたっぷり与えて「秋ナス」に期待をかけましたが、残念ながら全く収穫できませんでした

秋ナスを期待しましたが!
秋ナスを期待しましたが、、、

 温暖化の影響か、9月以降強力な台風が襲来する確率が高まるとすれば、露地栽培のトマト、ナス、キュウリは8月中には収穫を終えることを前提に、苗を早めに育てて収穫開始時期を早める工夫が必要と痛感しました

 尚、台風15号の強烈な風にも全く影響を受けなかった野菜があります。それは熱帯性である「空心菜」です。下の写真は台風襲来直後のものです

台風通過直後の「空心菜」

 台風19号の影響は、強烈な雨が長時間にわたって降り続いたことです。9月中旬に種蒔きを行った秋冬野菜が元気に芽を出して、間引きも終わって成長を始めた時期に台風19号が襲いました。殆どの幼い苗は強烈な雨に叩かれて「消滅!してしまいました。残った葉物野菜の苗はホウレン草、水菜、春菊などのごく一部でした。台風一過、種を蒔き直しましたが、成長期に気温が相当下がる時期になってしまい収穫はおぼつかない状況です
 ただ、一昨年の台風被害(酷暑の夏と強力台風の襲来!)の反省から、白菜とキャベツは、室内で苗を育てた結果、被害の影響は殆ど受けずに済みました

白菜の成長の記録(写真上でクリックすると拡大されます)

 また、一昨年の成功に味をしめて、ちょっと規模を大きくした「野沢菜」は、葉が大きいので被害はある程度ありましたが、12月に入ってそこそこの収穫があり

野沢菜の収穫

既に漬物を楽しんでいます

漬物類

野沢菜のカブの利用法は上の写真以外に粕漬もやっていますが、食べ頃は恐らく数か月先になると思います

定番の作物

1.タマネギ
 タマネギは通常2種類作っていますが、種蒔き方法をちょっと変えたものをトライしました。長期保存用のタマネギは、今まで通り普通のコンテナで種蒔きを行い、サラダ用の紫色のタマネギは、ホームセンターで売っている様な鉢植えの苗床にしてみました(⇔ この方式であれば室内で育苗できるので台風や日照りの影響を受けにくい)

タマネギの苗(2種)

これらの苗は11月下旬に植え付け、順調に育っています

2.大根
 いつもは青首大根を底の深いコンテナ3ヶ(都合9本収穫可能)に植え付けていますが。上記の「秋ナス」期待で底の深いコンテナが1ヶしか都合がつかなかった為、底の浅いコンテナに3種の小さな大根を植え付けてみました

青首大根とその他大根3種

それぞれの小さな大根は中々いい味がします。特に上の写真右側の「ねずみ辛大根」は信州でおろし蕎麦を食べる時の定番ですが、正月の揚げ餅をこの大根おろしで食べると絶品!です

3.ニンジン
 毎年トライをしながら、いまいち成功していなかったニンジンの栽培にとうとう成功!しました。また、大きく育つ前に栽培間隔を広げるために少しづつ間引きをした小さなニンジンは、葉も含めて生野菜サラダとして大変美味しい素材であることが分かりました

ニンジンの栽培

4.ネギ類
 今年もネギは3種類作りました

ネギ3種

上の写真の一番左は鍋用の「下仁田ネギ」ですが、台風の影響であまり多くは収穫できませんでした。その右は用途が広く沢山消費する長ネギですが、白い部分を長くするには土を注ぎ足していく手間が必要ですが、今回はサボってやっていません(従って白い部分が短い!)。家族の人が青い部分も美味しいと言ってくれるので、これからもこの手抜き栽培でいきたいと思っています。上の写真の一番右側は細ネギです。細かく刻んで主に薬味に使っています

5.唐辛子
 今年は2種類栽培し、沢山収穫できました(下の写真はごく一部)

トウガラシ2種と生トウガラシの醤油漬け

 上の写真の一番左は初めて栽培した「辛長キング」です。これは”F1”と書いてありますので、2種類の唐辛子を掛け合わせた雑種一代目で、キムチ用に開発された品種です(最近、種苗メーカーは苦労して作り上げた品種をコピーされないようにこの雑種一代目を販売しています)。生で薄くスライスしたものを生野菜サラダに入れたり、炒め物に混ぜても美味しいことが分かりました。とにかく沢山収穫可能です。真ん中の小さな唐辛子は定番の「鷹の爪」です。我が家では一年中この唐辛子は切らすことはできません
 一番右は、生の「鷹の爪」を細かく輪切りにして醤油に漬けたものです。これは台湾駐在時代に病みつきになった調味料で、大衆的な中華料理屋には常備されており、湯麵や炒麺、炒め物などに、好みに合わせて一寸かけて食べるのが常道です。冷蔵庫に入れて置けばかなり長持ちします

新たな試み

1.サツマイモの栽培
 初めてサツマイモ(金時)の栽培を試してみました(袋栽培)。水遣りを忘れないようにするだけで超簡単に栽培できました

サツマイモの栽培

 右の収穫したサツマイモの内、大きい方は生でなくダッチオーブンで、アルミ箔を敷いたうえで1時間ほど水無しで調理したもの(石焼き芋に近い!)です。これから元旦のおせち料理の一品ができました

おせち料理

2.種を採る!
 前年から始めた「種」を採る範囲をかなり広げました。一年間で採った種は以下の写真の通りです

” 各種

 ご覧になれば分かるように、ハーブ系の種が多いのですが、これは野生に近い品種なので蒔けば必ず育つので採種向き(失敗が少ない!)といえます。特に紫蘇やバジルなどは殻に複数の種が入った状態で採種することができます(買った種は、殻の中の小さな種だけが入っています)ので、そのまま殻ごと蒔けばあまりケアをしないでも発芽させることができます(殻の中で湿気が閉じこめられ直射光線を遮ってくれる為であると考えています)。一番下の種は鞘に入ったままの「水菜」です。既に昨年一年間はこの種を使って栽培しています(この種は蒔くときに鞘から出します)
 上段真ん中の種は、上で述べた「辛長キング」です。”F1”なので先祖帰りをするはずなので、今年蒔いてみてどんな唐辛子ができるか結果が楽しみです

3.冬季におけるハーブ栽培
 これまでずっと多種類のハーブ栽培を行ってきましたが、冬季については皆枯れるか、葉が落ちてしまうのでフレッシュなハーブが食べられません。従って、冬季のみ室内での栽培を始めてみました

冬季のハーブ栽培

 上の写真の左側は現在の状況です。イタリアンパセリ、日本のパセリ、バジル、ディルは既に食に供しておりますが、セージ、ペパーミントは未だ育成中です
 右の水槽は熱帯魚用のヒーターが入れてあり、ハーブ類の発芽に必要な25度前後の水温を保っています。ここでは水に浮かせた発芽用のセルで、現在タイムとキャラウェイの発芽を待っているところです。尚、別のやや大きな水槽でグッピーを飼っているのですが、雑婚?を繰り返した為か鮮やかな色を失いつつあるので、色の良さそうな一組のつがいをこの水槽で飼って増やす算段をしています

2019年の費用明細

 2006年度からの屋上菜園関連費用の推移と、2019年度費用の詳細は以下の通りです

2006年度からの費用の推移と、2019年費用の明細

 概ね例年通りですが、栽培する野菜が増えた割に費用が低く抑えられた要因は袋栽培を取り入れたことと、信州山峡採種場のサイトを発見し、単価100円で種が買えるようになったことが大きいと思われます

以上