秋・冬野菜の現況

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夏野菜その後!

夏野菜は9月一杯でおおむね終了ですが、以下は秋になっても作業が残っていた夏野菜たちです

1.トウガラシ
拙宅では、消費量が非常に多い唐辛子を一年間自給すべく、今年大量に栽培した5種類のトウガラシは、下記の写真の様に11月一杯迄、日当たりの好いベランダで乾燥させました。乾燥が終了したトウガラシは乾燥剤を入れて保存しています上記以外に、青い唐辛子も多く収穫して日々料理に使いましたが、この青い唐辛子の保存用としては柚子胡椒、トウガラシ醤油、自家製「かんずり」風があります

「かんずり」についてのみ「かんずり」風!としてあるのは、長野県、新潟県で作られる本物の「かんずり」は赤唐辛子を使うことと、最終的に屋外で寒に晒すのですが、当家では漬物博士の息子が、青唐辛子を麴と共に漬け込み冷蔵庫で熟成させます。食べるのは大分先になりますが、期待しているところです
<特記事項>
採取したトウガラシの種を翌年の栽培に使っていますが、同族のトウガラシは他種のトウガラシと交配してしまう事があります。今年栽培した「鷹の爪」は、「辛長キング」の近くで栽培した為に交配してしまい、1割位の鷹の爪はサイズがかなり大きくなってしまいました。ただ不思議なことに逆の交配はありませんでした

2.代表的な夏野菜栽培の顛末
① キューリ
今年は10月一杯まで収穫を継続すべく満を持して種蒔きの時期をずらして苗を育てていたのですが、始めに植えた苗が少し育ったところから「ウドンコ病」に罹り、薬を散布しても十分な収穫量は確保できず、2回目、3回目の苗も同様な経過を辿ってしまいました。原因として考えられるのは、長い期間再生を繰り返した「土」を使用していることと、雨により跳ね返った土が葉の裏に付いてしまうこと、これらがこの病気発生の原因と考えられます。再生土を使う事は避けられないので、来年は土の跳ね返りが葉の裏に付かない様に、プロの農家の様にマルチを使った栽培を考えたいと思っています
また、丈夫な苗を育てようとカボチャの苗を3本ほど種から育てこれを台木としてキューリの接木に挑戦しましたが、見事失敗。来年もチャレンジする積りです

② トマト

トマトは、大玉中玉ミニトマトの三種を栽培しましたが、概ね豊作で大好きなトマトをたっぷり楽しむことができました。ただ、大玉トマトの一部が尻腐れ病になってしまいました。これはネット情報によればカルシウム不足が原因の様なので、来年からは土作りの段階で大玉トマトにはカルシウムを含む肥料を使いたいと思っています
<特記事項>

上の写真左は12月15日ころの1本だけ残しておいた中玉トマトの苗です。右の写真は、12月19日に今冬最低気温を記録した日(屋上には霜が降り、水抜きを忘れた屋上の散水用の水道管が破裂しました)にこのトマトは枯死してしまいました。採集したトマトも零下の寒気で柔らかくなってしまい、赤くなるかどうか、食べられるかどうか不明です。残念!

③ ナス
ナスは、関東地方で一般的な中長ナス水ナス長ナスの三種を栽培しました。いずれも豊作で毎日各種のナスを色々な料理で楽しむことができました。中長ナスについて、秋茄子を楽しむべく一部の苗を7月中に刈り込み、肥料を充分に与えて秋茄子の実りを期待しましたが、10月以降の収穫は出来ませんでした
消費しきれなかったナスは、冬の鍋用に乾燥ナスとしたほか、夏の間冷蔵庫にたまってきた他の夏野菜と共に強い塩(10%程度)で漬け込み、冬の大根漬に活用しています
④ ピーマン類
今年は、普通のピーマンとパプリカの苗を一株づつ購入し栽培しましたが、量的には一家で十分なほど収穫できました。特に以前失敗したパプリカは大成功でした

⑤ 青紫蘇、赤紫蘇
今年から各種「しば漬」を作るという事で大量栽培しましたが、やや作り過ぎでした。下の写真の様に「大葉の塩漬け」、「ショウガと茗荷の梅酢漬け」、「紫蘇の実の塩漬け」などの保存食にはしましたが、冷蔵庫のスペースにも限界がありますので、来年からは少し栽培を減らそうかと思ています

⑥ さつまいも
さつまいもは、植え付け時期を逸したために、5月下旬に宮崎県から挿し芽用の苗(の元?)を取り寄せ、40リットルの袋(牛糞堆肥の袋)を使って栽培しました。指し芽用の苗は沢山入っていましたので、勿体ない精神!で1袋当たり2本、合計10本植え付けましたが、これが間違っていました。10月中旬に収穫しましたが、大きいイモは全体の半分にも満たない状況でした。小さいイモでも味は甘くて美味しく、まだ残っている大きな芋10ヶ程は、年末年始の孫に食べさせようと残してあります

ネギの大量!栽培

拙宅では、四季を問わず毎日の消費が盛んであるネギについては、昨年栽培した約100本のネギが、トウガラシ同様、約半年で在庫が払底したため、今年は更に大量に栽培しています
昨年4月に種を蒔いて育てた苗100本は冬を迎える前に十分太くなって現在消費しています。また、9月に種を蒔いた苗100本は現在育成中です(育成中のネギのコンテナは下の写真以外にも空いたスペースに置いてあります)

これらのネギ以外に、細ネギも栽培していますが、これは抜き取らないで根元から切って使えば、一年中再生産が可能な便利な野菜です

冬野菜の栽培

1.白菜
今年は13株栽培しました。12月に入ってから霜害を避ける為に葉を纏めて縛ってあります。収穫は何時でも可能な状態まで成長しています

<特記事項>
13株の内1株は、10月初めに苗の芯を虫に食われ、哀れな状態になりましたが、何と下の写真の様に再び成長を始め、小さな株が4つ収穫できそうです!(写真は4つの内1株収穫した状態です)

2.キャベツ
今年は夏野菜を9月下旬まで収穫を続け、その後に土の再生を行ってから植え付けを行ったこともあり成長はやや遅れ気味になりましたが、全部で12株あります。収穫は恐らく2月位になりそうです

3.大根類
今年はナスの栽培を計画的に遅くまで引っ張った為、例年栽培している青首大根(一番深いコンテナを使用;ナスとシーズンを分けて共用)は諦めました。それを補う為に中型コンテナで栽培できる大根を各種栽培しました;
① 日野菜カブ
昨年も栽培して漬物が美味しかったので、今年も1コンテナ栽培しました

② 飯綱辛味大根
長野県の有名な大根で、蕎麦や天ぷらを食べる時、とても辛~いこの大根おろしは必須です!

③ その他の大根

夫々美味しい大根でしたが、「もものすけ」なる大根は、葉も含めて生食が最高でした。青い大根は二種類とも結構辛く、また白い大根は成長が早く、青首大根の代替が可能な感じがしました
<特記事項>
寒い地方で収穫後の大根を長期間保存する方法として「地中に埋める」ことをやっているそうなので、今年から屋上栽培でも以下の写真の様にして試しています(勿論このコンテナは新聞紙を上に入れて蓋をしています)。既に1ヶ月程経っている大根もありますが、何とか新鮮さを保っている様です!
④ 野沢菜
今年は漬物にする野菜が多いので、野沢菜は中コンテナでやや密植気味に育てた所、例年に比べてカブの部分が小さく、このカブの粕漬は既に食べ終わっています。葉の部分は野沢菜の漬け方には各家で秘伝の技があるそうなので、今年は荒井家の特別な野沢菜漬けが出来ることを期待しています

⑤ ケール
昨年、栽培してみて驚いた野菜に「ケール」があります。昨年は苗2本を買って育てましたが、冬中新鮮な葉を供給し続けてくれました。分厚い葉は冬の寒さを何とも感じないのか常に成長し続けます。栄養分豊富なので、普通の人は「青汁」の材料にしていますが、拙宅では生野菜サラダの主役となります。今年は春に採取した種を使って下の写真の様に栽培数を6株に増やしました。今年はワイフに生野菜以外の料理を期待している旨を伝えてありますが、、、

冬にビニールテントを使って栽培、収穫する野菜

昨年実験的に始めた透明なゴミ袋を使った簡易ビニールテント」による栽培が、思いの外うまくいったので。今年は栽培する野菜の範囲を広げて実施することにしました
中で栽培している野菜は、朝食で欠かせない「生野菜サラダ」で使われる野菜類と一年中需要が旺盛なニラです。今冬屋上で、マイナス3度を記録した日(晴天)に、午前11時頃に測ったテント内の温度は30度を超えていました(右側下の温度計をご覧ください)。流石に早朝は外気温近くには低下しますが、この早朝の低温に糖分などを貯めて堪え得る野菜であれば、日中の温度で成長する事が期待できるはずです

春に収穫する野菜

① タマネギ
昨年は、種蒔き後手抜き(水遣り、草取り、施肥、など)をした為に苗が不足し、苗を追加購入する羽目になった反省を踏まえ、心を込めて?苗を育成した甲斐がありました。今年は11月末の植え付け時には、適切な大きさの苗(根元の直径が5ミリ前後)が十分に確保できました。現在は既に定着して来年5月頃には立派なタマネギが収穫できそうです

また、かなりの苗が余ったので、来年3月下旬以降、ペコロス(小タマネギ)として収穫すべく、中小のコンテナに密植して育てていますが、こちらも順調に育っているようです

② 鞘エンドウ
毎年鞘エンドウの栽培は欠かしていませんが、今年は100円ショップで外国原産の「巨大?鞘エンドウ」の種を見つけたので、これを栽培することにしました

鳥害(植えた直後の種や、芽吹いたばかりの苗が鳥に狙われる)を防止するためのネットで見にくいと思いますが、密植状態になっている苗が見えると思います。これは毎週日曜日に放送されるNHKの野菜栽培の番組から仕入れた知識ですが、間引きする苗を途中まで育てておいて、冬の間これを適宜切り取って「豆苗」として食べるという知恵を拝借したものです

日当たりの良い出窓でのハーブ栽培

ここ数年、拙宅の日当たりの良い出窓で、冬場フレッシュ・ハーブが食べられるように各種栽培しています

栽培しているハーブは、セージ、ミント、パセリ、イタリアンパセリ、フレンチパセリ、バジル、タイム、ディル、などです
蛇足ですが、写真の中央上部にある代物は、ワイフの希望により設置した「野鳥のエサ台」です。パンくずなどを補充しておりますが、以下の様な野鳥が訪れ、食事時の楽しみになっております

2021年度の屋上菜園関連費用総括


2020年から薬剤の散布を極力減らしている(以前に購入済みの薬剤は少し使用している)こと、葉物野菜類について種を採取して次回の栽培に使っていることが経費節減に多少役に立っていると思われます

以上