冬・春収穫野菜栽培の結果報告と夏野菜の準備状況

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はじめに

今年の2月中旬、長年悩んでいた腰の痛み・脚の痺れの原因となっていた「脊柱管狭窄症」を根本的に治療する為に入院・手術を行いました。手術後に脚の痺れ等の後遺症は残りましたが、執刀医の話によれば手術そのものは成功したとのことですが、手術後5月中旬まで厳しい運動制限(重いものは持たないこと;腰を捻る動作をしないこと、など)を課せられたため、収穫作業や夏野菜の準備作業、及び栽培用コンテナの土の再生作業は困難を極めました。昨年購入した「電動小型耕運機」を最大限活用すると共に、相当程度「手抜き」を行い、漸く6月中旬迄に大型コンテナを使う冬・春野菜の収穫を済ませ、夏野菜の苗の植付をほぼ完了いたしました。以下はそのご報告です

冬・春野菜の収穫状況

<ジャガイモ・タマネギ>
見出しの写真は、5月末から6月初めにかけて収穫したジャガイモとタマネギの写真です。ジャガイモは大・中・小併せて13.7キログラム、タマネギは生食用の赤いタマネギ6.3キログラム白いタマネギ11.2キログラム収穫できました。この収穫量は例年並みと思います
*ジャガイモに関する実験;
後述するキャベツの収穫がかなり遅れた為、またジャガイモの植付に使っていたコンテナが使えなかった為、ナスの栽培に使っていた丸い縦長のコンテナに2株づつ植えてみました。ジャガイモがナス科に属することによる生育上の問題が発生しないか心配しましたが、特に問題は起こりませんでした
ジャガイモ栽培の初期段階で沢山出てくる芽を「芽掻き」と言って1~2本の芽を残して掻きとってしまう事が常識となっていますが、いつも「勿体ないな!」と思っていました。今回、掻きとった芽に根が付いているものがあったので2本だけ植えてみた所、この芽からも少量ながらジャガイモが収穫できました
*タマネギに関する実験;

タマネギを寒さと乾燥から守るために、株間に黒色のゴミ袋を使ったマルチ(まがい?)と藁を敷いてみましたが、霜が防げたことと大きなタマネギを収穫できたことから、多少は効果があったような気がします

<野沢菜・高菜>
既に「2024年一年間の屋上栽培のレビュー」で報告済みですが、野沢菜・高菜は1月末に収穫して直ぐに漬物にしました。野沢菜については既に食べつくし、高菜については現在もなお楽しんでいます

<白菜・キャベツ>
白菜・キャベツの植付については、腰痛治療の影響で若干遅れてしまいました。結果として白菜については通常の収穫時期(1月~2月)迄に結球せず、三月に入ると結球しない葉は「生のままの千切り」、「さっと熱湯に通した千切り」として食べた他、菜の花として食べることしかできませんでした
一方、キャベツについても通常の収穫時期(1月~2月)迄に結球しなかったものの、菜の花が出た株は一部のみにとどまり、4月以降にキャベツとして収穫できました。ただ、硬く結球しており葉もやや硬く、食味も芳しくありませんでした
最後に収穫したキャベツ(6月1日)は以下の写真の通りです;

今収穫している春野菜の収穫状況

<春大根・ズッキーニ・ビーツ>
春大根は、やや小ぶりであるものの、食味は冬大根と変わりありません。糠漬け、大根おろし、煮物に便利に使っています。また、春大根は中型コンテナ2ヶで12本も収穫できる優れものです
ズッキーニは、大型コンテナに4本栽培していますが、最盛期には1日2本~4本収穫可能です。この時期の収穫が間に合わないキュウリの代わりに糠漬けにしたり、薄くスライスして生野菜サラダで楽しむことができました
ビーツは北欧でよく食べられている野菜で、エストニア関連の仕事をしている妻が色々な料理を作ってくれますが、私のお勧めは茎や葉を軽く茹で、ポン酢であえた料理です

<インゲン・小人参>

インゲンは何の料理にも使える便利な野菜です。小人参は10~15センチの小ぶりの人参ですが、人参本体も葉も採りたての生食がお勧めです。小人参は、中型コンテナで20本以上収穫可能な優れものです

<野イチゴ>
変わり種の野菜ですが、小さな標準コンテナで、毎日非常に小さな実を10粒くらい収穫できます。収穫の度に冷凍していますが、現在下の写真の右側の通りです。もう少し収穫したらジャムにして楽しむつもりです;

<ハーブ類>
例年通り以下のハーブを栽培しています。尚、同居している次男の要請でタイムも最近種蒔き(芽が出たところ)をしました;

<子カブ>
小カブは、種を撒いてから1ヶ月以内に収穫可能なので、赤・白2種類の種を撒いて生野菜サラダに頻繁に使っています。今回からは収穫が途絶えない様に以下の写真の如く中型コンテナを赤・白用に2段に分け、更に各段を左右に分けて、収穫しながら栽培が可能な様にしています;

<レタス類>
冬中「レタス」と「リーフレタス」を生野菜サラダで楽しんできましたが、収穫を続けていたリーフレタスは5月に入って収穫が完了し、現在種まきをして芽が出てきた段階です
4月頃種蒔きをしたレタスは、現在右の写真の通りもうすぐ収穫期に入ります

夏野菜の育成

はじめに」で述べた通り、大型コンテナを使う夏野菜は「種から育てるというマイルール」を貫徹するには、「プラスティック・ポッドへの種蒔き⇒大型コンテナの土の再生⇒植付」のプロセスを、以下の様に労働が集中しない様に数段階に分ける必要がありました;
2月下旬から和室の窓際に設置した「発芽装置(熱帯魚用ヒーターを使い、温めた水に苗のセルを入れたトレーを浮かべて温度管理を行う)」で発芽させる
発芽した苗を屋上の「育成装置(上記と同じ仕組み)」で苗を成長させる

ある程度成長した苗を、より大きなプラステイック・ポッドに植え替え(苗をより大きくするため)、コンテナの土の中に植え込む(水の管理を容易にするため
大きく育てた苗を大型コンテナに植え替える(5月下旬~6月上旬)

<キュウリ>
キュウリについては昨年までの2年間、7月中旬に枯死してしまうということがあったので、今年は種の選択から始めました。その結果、多少高いものの暑さに強いはずということで、「Vシュート(種一粒が約100円)」というベトナム産の種を購入しました
キュウリの現在の生育状況は以下の通りです;

6月初旬からぼつぼつ収穫が始めりました。6月20日に収穫したキュウリの写真;

生食をしてみた所、心なしか甘く、食味は最高でした!

<トマト>
トマトについても昨年は、満足する収量が得られなったので、今年は酷暑に耐える種の選択から始めました。その結果選んだ二種は「麗月(中トマト)」と「甘っこ(ミニトマト);これも種一粒が約100円)」です

生育状況は左の写真の通りです
合計21本のトマトを大型コンテナに植え付けており、近い内に収穫が始まります

<ナス>
ナスの種については、例年通り「F1・むらさき娘(中ナス)」、「泉州水ナス、「ヘタ紫茄子(小茄子)」を使いました;
合計12本のナスを大型コンテナに植え付けており、7月中旬ごろには収穫が始まると思われます

<サツマイモ類>
昨年、家族の評判が良かった「紅はるか」4株と併せ、食用として購入した「行方・紅まさり」に芽が出てきたため、その芽を水耕栽培(右写真参照)して根を出させた後に2株に切り分けて植え付けています。生育状況は以下の通りです;

これとは別に、筆者の友人から頂いた「紫大薯(ムラサキダイショ)」の種イモ(3ヶ)も植え付けましたが、現在僅かに芽が出たところです

<唐辛子類>
拙宅で需要の多い唐辛子については、今年は「鷹の爪」をメインとして、「ハラペーニョ」と、昨年お土産で買ってきた「水上唐辛子」、「蓼科唐辛子」の種を取り育ててみました。これらは、例年通りタマネギを育てたコンテナで育成しています

<ネギ類>
昨年、9月末に種まきしたネギは、以下の写真の様に育っていますが、未だに収穫するに至っていません。やはりもう少し勉強が必要です
*ネギに関する実験;
今年育てているネギについては、深いコンテナを使うことをせず「肥料の袋」を巻き、成長する毎に間に土を補充して育てる方法を採っています。扨て、立派な長ネギができるかどうか?

昨年冬に購入した長ネギは、乾燥した根が付いているものが多く、勿体なので根の上1センチくらいで切り落とし、これを土に植えてみました。一週間もしないうちチャンと茎が伸びてきました。現在半年近く経って以下の写真の様に成長しています。まだ食べていませんが、なんか行けそうな気がします!

以上