前回の投稿で発芽させた苗は、未だひ弱で、外気温も低いので屋上のコンテナにすぐに植えつける訳にはいきません。そこで、居間の出窓を使って(上記写真参照)数週間育苗します。
育苗の為の温度管理については、夜でも10℃程度には保たれているので問題は無いのですが、出窓である為に日照時間が十分確保できません。従って2年前から夜間は下記の写真のような自作のLED照明を行って日照時間の不足を補っています。
この照明装置も最初は普通の蛍光灯で行っていましたが、どうも生育が思わしくありませんでした。そこで農工大出身の博士である義弟に相談したところ、植物に必要な光は緑以外の光とのこと、何故なら殆どの植物の葉が緑色をしているのは、緑色を反射して緑色以外の光を取り入れているから。そこで考え付いたのは赤色と青色のLEDを使って照明装置を作ることでした。
小学校時代から秋葉原に通っていた“電気少年”の私は、早速秋葉原に出かけて、3ワットの強力LEDを40ヶ、LED駆動に必要な電圧レギュレーターを40ヶ、10センチx20センチのアルミ板を4枚、12ボルト/5アンペアの電源アダプター(パソコン用の中古品)を4ヶ購入(全て込みで13,460円)し製作に入りました。穴あけ、配線、等を含めて正味2日間ほどかかりましたが、上記の写真の装置を完成いたしました。全体として3ワットx40ヶ=120ワットの消費電力ですが、熱の発生も少なく結構効率の良い照明になっているのではないかと思っています。勿論、プロの使う植物工場用のLEDは栽培する植物に最も適した波長の光を出すLEDを使っていると思いますが、2年間の運用実績で、私の装置でも蛍光灯よりも相当生育が良くなっており、私なりに満足しています。
4月10日に屋上のコンテナに植え付けました(上の写真参照)。屋上は風が強く、また夜間、早朝は冷え込むこともあるので、暫くは苗の周りに“囲い”をします。この“囲い”は、コンビニの買い物袋の上下をカットし筒状になったものを、細い支柱3ヶ所で取り付けてあります。この“囲い”は弱いようでも、最近の春の嵐(風速15メートル以上)にも耐えていますのでバカになりません!
以上