コロナ禍と家庭菜園

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はじめに

今年は中国武漢市のコロナのニュースで明け、これまで半年間コロナばかりのニュースで明け暮れている感じがします。また、「大都市で働いている人々」、「夜の文化?に日々勤しんでいる人々」、「芸術に直に接したい人々」、などは「3密を避けろ」、「Social Distance を取れ」、という政府の要請で大変辛い思いをしているのではないでしょうか。
しかし、定年退職後年金暮らしをしながら家庭菜園をやっている私共には、やることが無い分野菜の栽培に打ち込み、例年に無く野菜類が元気よく繁茂し、豊かな実りを楽しんでおります:

7月2日~4日の夏野菜収穫量

コロナ禍の騒ぎで、1月4日に報告して以来、栽培状況を報告していませんので、以下にザっと報告したいと思います

春野菜の栽培状況

春野菜については、例年通り水菜、カブ、春菊、三好菜、ニンジン、他については、今年は虫にやられなかったこともあって上々の出来でした。特に赤カブについては1ヶ月程度で収穫可能であり、生を薄くスライスしてサラダに混ぜると色どりも良く歯ごたえもシャキシャキして極めて美味しく、春野菜の優等生と感じました

春野菜の風景

また、今年は野沢菜の春栽培、レタスの栽培をやってみましたが、これもうまく行きました。レタスについては虫に食われない様にネットをかけて栽培したのが良かったようです。因みにサニーレタスは年中栽培していますが、ネットが無くても虫にやられないのは不思議です

野沢菜・レタス

野沢菜の葉の部分は塩漬け(野沢菜漬け)、カブの部分は甘酢漬けにして食べています。野沢菜漬けはちょっと繊維が強く春栽培には適さない様に感じました
6月に二度目の収穫をした水菜については、生食だけでは食べきれない量になったので、塩漬けにして保存しています

水菜と混じっていた混血児?

水菜は数年前から自身で栽培したものから種を採って蒔いています。上の写真の右側は水菜の中に混じっていた種類の違う野菜です。恐らく、近くで色々なアブラナ科の野菜を栽培していますので、他の野菜の花粉で受粉してしまったものと思われます!

ハーブ類の栽培

1月の報告で冬場は出窓を使ってハーブ類を各種栽培し、生のハーブを色々な料理で楽しみましたが、春になってからは屋上での栽培ものに切り替えています

ハーブ類_Ⅰ
ハーブ類_Ⅱ
ハーブ類_Ⅲ

三番目の写真にあるバジルとディルはそれぞれトマトとナスのコンパニオン・プランツとして栽培しています。また、同じ様な栽培の仕方として、キュウリのコンパニオン・プランツ(お互い「助け合い」があるかどうかは?)としてネギ類の種を蒔き、植え替える予定の苗として育てています(←拙宅は季節を問わずネギの消費が異常に多い)

今年は上記の他に新しい試みとして赤紫蘇を育てています。用途は「梅干漬け」(漬込み済み)と裏庭で収穫できるミョウガを「柴漬け」(ミョウガを収穫してから漬ける)にする為です

赤紫蘇

新しい試み

1.夏野菜の早期植付 — 大失敗!に終わった!
一昨年、昨年と9月に強力台風が襲来し、夏野菜はほぼ全滅してしまいました;
* 2018年:猛暑と台風襲来でこっぴどくヤラレマシタ!
* 2019年:酷暑の夏と強力台風の襲来!
そこで、今年1月4日に発行したブログで、夏野菜の植え付け時期を早めるトライアルを行うと書きました
そこで、3月初めに植え付けるべく1月から苗を育て、一回目の植え付は3月初旬に行いました。暖かい日に植え付けたのですが、その後低温で全滅! 次に3月下旬に保温措置をした上で植え付けたものの、トマトの一部を除いて再び枯れてしまいました、トホホ!

立ち枯れしたキュウリとナス

4月に入ってから3度目の植え付けを行った結果、無事根付かせることができ、現在「はじめに」の写真にある様な収穫を上げることが出来ています

改めて、キュウリ、ナス、トマトの生育可能な気温の範囲を調べてみたところ、トマトの生育可能な最低温度11℃ナスは15℃キューリは18℃ということが分かりました(ref:野菜の生育温度)。因みに、拙宅の隣町である所沢市の今年2月~6月の気温を気象庁のデータ(ref:所沢付近の気温実績_2020年2月~6月)で調べたところ、3月の植え付けなどは「無謀!」以外の何物でもないことが分かりました。やはり農業というものは極めて科学的であり、データに基づいて栽培しないと間違いなく失敗することを思い知りました!
昔から冷害に見舞われることが多かった東北地方の農民は、「山に残る残雪の形を観て田植えの時期を決める」ということを何処かで読んだことがありますが、考えてみれば残雪の残り方というのは、日々の温度変化の大きい春の気温の積分値を反映していると考えると、昔の人の知恵は凄いなと思い知らされた次第です

トマト、ナスについては自前で種から育てた苗をなんとか3度目の植え付けに間に合わせましたが、キュウリについては3度目の植え付けに自前の苗は間に合わず、久し振りに苗を買う羽目になりました。買った苗は、超高級!な「接ぎ木」の苗(298円/1本)です;

キュウリの接木苗

流石に丈夫な苗で、苗業者の自信のほどが窺えました

2.徒長したウリ類の苗を指し芽で育てる試み — 成功!
私の苗の育て方は、25℃~30℃の発芽用の自作の器具で発芽させた後、出窓で育てています。南南西向きの出窓ですが、冬の日当たりでは日照時間が不足するので自作のLEDライトで補っておりますが、やはりプロの苗に比べると茎が徒長する傾向があります;

出窓での苗の育成

そこで、ネットで仕入れた知識を駆使して、ウリ類の徒長した茎を途中でカットし、暫く水に浸けて水揚げをさせた後、指し芽をしたところ、見事に!発芽し、苗までに成長させることが出来ました。目出度し!、目出度し!

挿し芽から苗を育てる(キュウリ、まくわ瓜)

3.大きなタマネギを育てる試み — 成功!
昨年9月に種蒔きをしたタマネギ(二種)の苗が、台風などの影響で数が揃わなかったので、少し間隔を広げると共に化成肥料の元肥をやや多く施した所、かなり大きく、サイズの揃ったタマネギを収穫できました;

収穫したタマネギ(二種)

二種類のタマネギとも直径10センチ近くに育ち、淡路島に居る息子の友人の農家から毎年初春の頃に送られてくる大タマネギと比べても遜色のない大きさで収穫の喜びもひとしおでした!

以上