老人にもおし寄せる ICT革命

はじめに

見出しの画像は、現在進行中のウクライナ戦争に関わる情報を、今年に入ってから現在(2022年10月10日)まで集め、何時でも取り出せるように整理した情報群を可視化したものです。フォルダーとはデジタル情報を収納しておく記憶媒体上の倉庫の様なものですが、情報の従属関係を考慮してフォルダーを階層化することにより、幹から細い枝まで繋がる「木(Tree)」に例えて私はこれを「Folder Tree」と呼んでおります。こうした整理をすることによって膨大な資料を何時でも取り出すことが出来ます
因みに、第5階層の「ウクライナ問題」のフォルダーだけを取っても、それより下層にあるフォルダーの数は19ヶ、収納されている資料の数は664ヶ(⇔これを紙の資料として保存するには、恐らく数千ページはくだらないと思われます)、データの総量は345MB(メガバイト)になります。
私が数十年前にパソコン(NECの98シリーズ)を購入した時に、清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入したハードディスクの値段が20万円以上、容量がたった20MBだったことを想うと隔世の感があります

さて、タイトルの中にある「ICT」ですが、お聞きになった人が多いと思いますが、これは「Information and Communication Technology」の頭文字を取った略語ですが、日本語に直せば「情報通信技術」という事になります
ここ数十年の間のICTの急速な発展を促した背景にはムーアの法則(集積回路上のトランジスタ数は「2年ごとに2倍になる」)として知られる半導体素子製造技術の急速な進歩があります。また、こうしたハードウェアの進歩によってインターネットを通じての情報の流通が同じようなペースで激増し、これまで使われてきた紙による情報の交換(FAXもこの範囲)、電話による情報の交換、CDやDVDなどの媒体を通じての情報の交換は古臭く、効率が悪い為にビジネスの世界は勿論、現在の若者たちに見向きもされなくなってきました

こうした情報革命(DX:Degital Transformation)が急速に進行する現在、子供や孫の世代との交流を図るには、まずは電話やガラケーにおさらばし、パソコンAND/OR 既にパソコンと同等な能力を持っているスマホを駆使して、情報武装することが必要と思います
実は、かく言う私も遠い昔の電気少年の時代に培った古臭い知識と誇りをドブにすて!息子や孫に最新のICTの状況について教えを請いながら勉強を始めたばかりなのです
以下は、取り敢えず若者たちが既に使っているICTのインフラの概略を説明し、皆さまにも是非仲間に加わってもらうべく、浅はかな知識と承知しつつ紹介する次第です

基礎知識あれこれ

1.情報量の単位
最小単位:1ビット(bit);2進法の0か1の値を区別し、それ以上の情報は桁を上げて表記します)。尚、10進法では0~9の区別があり、それ以上は桁を上げて表記します(一桁上は10~99、、、)
1バイト(bite):8ビット分の情報量があります。1バイトの情報量は十進法で標記すれば256ヶ(十進法で標記すれば =2x2x2x2x2x2x2x2の情報を区別できます)の情報量になります
参考:(ネット情報)1980年頃から既に1バイトは 8ビット であることが一般的でしたが、 正式には2008年のIEC(国際電気標準会議)で規格化( IEC 80000-13)されてからです
*1バイトは256ヶの区別が出来ますので、数字、アルファベット、各種の記号などを1バイトで一意的に区別できます。一方、漢字・かなで構成される日本語や、中国語は文字の数が多いので1バイトでは一意的に表現できず2バイトを使って区別します
「ビット」と「バイト」の使い分け:情報の伝達速度を表記する時は「ビット」が使われる(例えば「この回線の伝送速度は秒速100メガビット」など)のに対し、記憶装置の記憶容量を表記する時などは「バイト」が使われます(例えば「このハードディスクは20メガバイト」など)

2.大きい数字の表記の仕方
* 一般に「ビット」、「バイト」は極めて小さな情報量の単位なので、大きな情報量を表すのに以下の様な桁標記が使われます;
① キロビット、キロバイト ⇒ 1000ビット、1000バイト
② メガビット、メガバイト ⇒ キロビット、キロバイトの1000倍
③ ギガビット、ギガバイト ⇒ メガビット、メガバイトの1000倍
④ テラビット、テラバイト ⇒ ギガビット、ギガバイトの1000倍
⑤ 以下、1000倍毎にペタ、エクサ、ゼタ、ヨタが頭につきます
因みに、最近インターネットの通信速度はギガビット/秒が一般化しつつあります。また最近販売されているハードディスクはテラバイト単位が珍しくなくなりました

3.サブスクリプション(Subscription)とは
サブスクリプションとは、辞書を引くと「定期購読」という翻訳が出てきますが、現在使われている意味は自動車のリースの様なサービスの形態と考えるほうが的を得ていると思われます。自動車のリースの場合、高価な自動車を資産として所有せず、自動車を利用することによって得られる便益のみを一定の価格で利用する契約ということが出来ます
ICTに関わるサブスクリプションも、ほぼ同じ意味で使われています。ICTに関わる各種の便益を一定の料金を定期的に支払いつつサービスのみを享受できる仕組みに世界全体が急速に変わりつつあるのが現在です。我々老人も、この変革に乗り遅れるとこれからの人生がバラ色から灰色に変わっていくかもしれません、、、ちょっと大げさですね!

4.プラットフォームビジネス
「platform」が持つ「土台、基礎」という意味から派生して、インターネット上で情報処理を行うための土台(⇔インフラ)を「プラットフォーム」と呼ぶようになりました
ICTに関わるプラットフォームを形成する上で世界的に有名な企業は、MicrosoftとGAFA(ガーファ)と呼ばれる米国発の大企業群です(GAFAは「Google」「Apple」「Facebook」「Amazon」の頭文字をとった呼び方です)。これらの企業は、夫々パソコンという電子機器をプログラム(アプリ)で自在に動かすための「オペレイティング・システム」の提供、インターネットの世界で「検索」を行うインフラの提供、音楽・映像をパソコンで利用するための「オペレーティング・システム及びハードウェア」の提供、SNS(Social Networking System)のインフラの提供、「電子商取引」のインフラの提供、などの分野で現在実質的に世界を制覇しています

5.クラウド
クラウドとは、クラウドコンピューティングの略称です。これまでソフトウェア(アプリ)を利用する場合、パソコンなどにインストールして利用するのが一般的でした。例えば、Word、ExcelなどのMicrosoft Office製品やメールソフト、ウイルス対策ソフトなどを購入し、自身のパソコンにインストールして利用する利用形態一が般的でした。
しかし、MicrosoftやGAFAなどに代表される巨大企業が自身の持つ巨大なシステム・リソースを安価に提供し、ユーザーが高速化したインターネットのネットワークを介して、記憶領域や、ソフトウェア(アプリ)などを利用できるサービス形態のことです
利用形態の種類や定義など、詳しいことを知りたい方は、米国国立標準技術研究所( NIST/ National Institute of Standards and Technology) によるクラウドコンピューティングの定義をご覧ください。

昨今、この傾向は個人的な利用よりも、多くの企業が自身のITインフラの効率化や、セキュリティーの強化を図るために世界的に利用が拡大しています。一方、コツコツとモノづくりを行うことが得意な日本の企業は、自前のコンピューターシステムを構築してきた歴史があり、クラウドの利用が遅れています。以下は企業のクラウド利用に関する最近の記事です;
クラウド小国、日本の限界_投資比率北米の3分の1、自前重視がDX阻む
国産クラウド巻き返せるか Amazon頼みに広がる危機感
米アマゾン・ウェブ・サービス「不況、クラウドには追い風」_設備投資継続に意欲

老人でも簡単に利用可能なICTインフラ

1.クラウドの利用
冒頭の画像は、私のパソコンで頻繁に利用している情報類を格納するための記憶の一部をクラウドに移行した結果を表示したものです。私の場合、クラウド利用の目的は以下の通りです;
①効率化;
私の30歳台前半からの長いパソコン使用の歴史の中で、何度も経験し極めてダメージが大きかった経験は、ハードディスクが突然壊れる事(ハードディスクは回転する円盤を使っているので、長期間使えば壊れる)でした。このダメージを経験する内に必ず行うようになった事は、大切なデータのバックアップを必ず取るということでした。因みに、現在私が使っているメインのパソコンでは、以下の構成になっています

パソコンにとって一番重要な記憶領域はローカルディスク(C)です。この231GB(ギガバイト)の記憶領域はパソコンの演算速度に関連するので、SSD(Solid State Drive)といって半導体を使った壊れにくい高価な記憶媒体を使っています。他のディスクD、W、X、Yのハードディスクは1.81TB(テラバイト)、Zドライブは0.931TDなど大容量のものを使っております
Dドライブは、ソフトウェア(アプリ)を動かすためのプログラムなどのデータの保存でほぼ満タン!まで使われています。Wドライブは、日常頻繁にアクセスするドライブですが、クラウドを使うまでは、ほぼ満タン!になるまで使用していました。残りのX、Y、Zのドライブはバックアップの為だけに使われています
尚、「iCloudフォト」は、無料で使用できる(5ギガバイトまで)クラウドで、スマホと連動させることができ、スマホで撮った写真、動画をパソコンに取り込む時に使っています(非常に便利)

②セキュリティーの強化;
セキュリティ関連で私の一番苦い経験は、2000年代初頭に、私の所属しているクラブの写真や動画をクラブ構成員に無料で閲覧してもらう為に、自作パソコン4台を使って自前のサーバーを構築して運用開始したところ、たった一カ月半で「悪辣な乗っ取り犯」に侵入され、大量のメールをバラまかれたことがありました。当然ですが、サーバー機能をすぐに停止せざるを得ませんでした。素人がプロの真似をすると酷い目に合うことを実感した次第です。
以降、ウィルスの進入を怖れて市販のウィルスソフトを導入してパソコンの防御を図っていますが、ウィルスソフトメーカーからは常に追加料金を払ってバージョンアップを薦めてきます。追加料金を払う余裕もないので、最も大切なデータについてセキュリティの完璧なクラウドへの移行を決断しました
尚、写真や動画をクラブ構成員に無料で閲覧してもらう手段については、現在YouTubeのMy Channelを使っていますが、閲覧する側は隙間に広告が入るので鬱陶しいかもしれませんね!

③複数のパソコン(スマホを含む)間のデータの共有;
最近、同居している息子から結構性能の良いノートパソコンの「お下がり!」を貰いました。これに私のスマホを加えると3台のパソコンを駆使できる状況になります。これらのパソコンでデータを共有することにより、私の趣味であり、生き甲斐でもあるブログ作成の効率化を図ることが出来ます。画面の大きな(27インチ)自作の据え置きパソコンでネット上の情報を採取し、性能の良いノートパソコン(高性能なGPUが装備されている)を使って動画処理や、旅行中での作業を行い、スマホでは取り込んだデータを、隙間時間(移動中、トイレ?など)を使って読み込むなどの作業が行えます

クラウドサービスを提供している会社の料金プランなどは以下の表をご覧ください。因みに私の場合は「Dropbox」の2TBのプランを使っていますが、処理速度が速く、中々快適です

2.音楽の楽しみ方の革命
生演奏を聴いたり放送を聞く以外の音楽の楽しみ方は、私が生まれてから数々の変遷がありました;
① レコード:アナログ録音(SP盤→LP盤・EP盤)
② 磁気テープ:アナログ録音(オープンリール、カセットテープ)
③ コンパクト・ディスク(CD):デジタル録音
④ ミニディスク(MD):デジタル録音
⑤ 電子ファイル:デジタル音源のファイル(パソコンのソフトウェアで再生する)
*③、④については、借りて来た媒体のデジタル音源を、自身のパソコンでデジタルのままコピー(デジタル化された音源なので音質の劣化が無い!ものの、著作権を侵害している)する人が多く、CDの売り上げが年々落ち込んで来ている現状があります。また、ネット上で入手可能な⑤の電子ファイルのままコピーすることも、当然著作権を侵害しています

これに代わって、高速化した通信回線を使って有料でダウンロードさせたり、有料でストリーミング再生(デジタルデータを連続的に受信⇒再生を行う方式)が行える仕組みが出来ました。これにより音源の提供側は相応の売上を確保できるし、利用側も著作権侵害の心配なく多くの音源を楽しむことが可能となりました。
著作権意識が根付いている欧米先進国ではこの方式が既にかなり普及してきていますが、日本においては未だし!の感があります。しかし、日本でも若者達にはかなり普及しつつある様です。これは、ウォークマンに馴染んできた歴史から、寝ている時以外「〜しながら」音楽を聴く習慣が浸透していることと、好みの音楽が多様化し、多くの音源を楽しみたいという欲求にマッチするサービスであることに由来すると思います。以下は、音楽のサブスクリプション・サービスを行っている企業(アプリ)のリストと料金、サービス内容の一覧です;

表からも分かると思いますが、若者達の利用促進(大人になってからも利用継続が期待できる)を図るために学生料金を安く設定しています
尚、表中の右側にある音質(最大ビットレート/bps=bits/Second)は、本来アナログ信号である音源を以下の図の様に細かく区切ってデジタル化しているので、細かく区切れば区切るほどアナログ音源に近い高音質を再現できることになります。因みに「ハイレゾ」とは「High Resolution」の略語で「高精細⇔高音質」という意味になります

図中の右側のCD(44.1kHz/16bit)の意味は、CD音源は、1秒間のアナログ音源を1秒間当り44,100個に区切り、その区切った部分の音の強さを夫々16ビット(=2バイト)で表現(256×256=65,536種類で区別できる)することを意味しています
尚、提供されているサービスの伝送速度(ビット・レート)は、256キロビット/秒~320キロビット/秒と高速です。しかし、現在の無線高速通信回線は;
4G回線(現在の携帯・スマホで主流):最大1ギガビット/秒
5G回線(昨年からサービスが始まった):最大20ギガビット/秒
となっており、「ハイレゾ」音源でも全く問題がありません(ただ、高速移動中だったり、電波の弱い地域では音が乱れることがあります)
私が98パソコンで電話回線をつかってインターネットを始めた時は、ISDN ( Integrated Services Digital Network)という有線電話回線が最速で、最大速度が64キロビット/秒でした。これでも「速ツ!」と感動していたものでした

私自身は、音楽のサブスクリプションの契約はしていませんが、同居している次男は上表の「Spotify」を契約しており日々楽しんでいます。ただ、私が関心を持っているのは室内だけでなく、車の中でもスマホの「Bluetooth」の機能を使って音楽を楽しんでいることです。「Bluetooth」は10メートル以内の距離で無線通信を行える装置で、最近の車やスマホ、テレビ、アンプ、などには標準装備されており、簡単にサブスクリプション契約をしている音源をスマホ経由でコードレスで楽しむことが出来ます

3.映画(動画)の楽しみ方の革命
音楽同様、映画(動画)についても、かなり高速な通信回線が普及してきたことから、サブスクリプション契約が一般化してきました(特に若い年代)。古い名画は勿論、かなり新しい映画についても収録されている様で、大型テレビが普及した上に映画館が激減している現在、映画の好きな方は既に下表の何処かのサービスと契約しているのではないでしょうか?
拙宅の場合、同居している次男が幸いにも早くから「NetFlix」と契約しており、私もその契約のご相伴にあずかることもあります

表中の画質(HD/FHD/4K)の意味は、画面の解像度(画素/ピクセルの数で表記)を表しており、区分は以下の通りです;
① HD(High Definition):ハイビジョンとも呼ばれ、画素数は1280x720=921,600画素
② FHD(Full High Definition):フルハイビジョンとも呼ばれ、画素数は1,920x1080=2,073,600画素
③ 4K(Ultra High Definition):ウルトラハイビジョンとも呼ばれ、画素数は3840x2160=8,294,400画素
尚、②、③を楽しむにはテレビがこの解像度に対応していることが前提になります

4.ゲームの楽しみ方の変化
私のブログの読者で時々パチンコや競馬を楽しむ人は居ても、ゲームを楽しんでいる人はまずいない?(私のゲーム歴は、会社に入って間もない頃スナックなどにあった「インベーダー・ゲームが最初で最後!です)と思いますが、子供や孫はほぼ間違いなく子供時代にパソコンゲームを経験しており、現在も下表の様なサブスクリプションの契約を行って楽しんでいるのではないでしょうか? この分野は私には皆目分かりません

おわりに

実は私も今回調査してみて余りに多くの企業がこれらのサービスを提供していることに驚きました。勿論、このサブスクリプション隆盛を招いたのは、これからの時代を担う若者達であることは間違いありません。結果として、この変革に乗り遅れれば我々の世代の余生の楽しみは少なくなってくるのは間違いないと確信しました。従って私自身は精一杯この変革に追いついて行こうと思っています

以上

屋上菜園の現況

ーはじめにー

昨年末に「秋・冬野菜の現況」を投稿してから屋上菜園関連の投稿は暫くお休みをしていました。理由の一つはややチャレンジングでボリュームが大きくなった「地球温暖化と日本のエネルギー政策」(4月1日発行)の発行を行ったことと、2月の血液検査から芋づる式?に見つかった体の変調(老化した臓器の暴走!現象)により、情けなくも精神的に不安定となり、ブログ制作の意欲が減退してきたことがありました
その後、外出を極力減らし、無心に?屋上野菜の世話を続けることで精神の安定を保つことが出来るようになってから、再び気力も蘇ってきて、ロシアのウクライナ侵攻以降、現在もなおニュース番組を独占しているウクライナについて私自身が理解を深めるべく調査した結果を「ウクライナの歴史」として纏めることが出来ました

ブログ休止期間の間に、春・夏野菜は最盛期を迎え、自家消費量を超える収穫にささやかな幸福を感じていました。以下は「秋・冬野菜の現況」で書いた植え付け済みの冬・春野菜の収穫状況、夏野菜の収穫状況の報告と、これからの秋・冬野菜の準備状況の報告です

冬・春・野菜の収穫状況

1.白菜・キャベツの収穫(昨年秋に植え付け);
白菜については、13株育てましたが、ほぼ完全に我が家の冬野菜としての使命を果たせたと思っています。鍋物や漬物(通常の白菜漬け、キムチ)だけでなく多くの野菜料理に使われるました

白菜・全13株(2021年12月末時点)

キャベツについては、植え付けがやや遅れたこともあって年を越しても完全には結球しない苗が多く、最終的に多くは菜の花として?食用に付されました。流石に食べ甲斐ががありました(笑!)

菜の花と化した?キャベツ(3月30日時点)

2.タマネギ2種(長期保存用と生食用)
昨年8月中旬に種を蒔いたタマネギの苗は沢山確保できたので、11月末に植え付けました(栽培状況は秋冬野菜の現況で報告済み)。余った沢山の苗は、ペコロス用として収穫する為に多数の標準コンテナに密植しました
3月末頃からペコロスを収穫しつつ消費し、5月末には大きく育ったタマネギを収穫しました。2種類とも10キロ以上収穫でき、食べ終わるのは9月末となりました。尚、カレーの具にペコロスを丸ごと加えるという「新しい料理法?」を編み出しましたが、読者の皆さんにもお薦めしたいと思います

3.ジャガイモ
通常、関東地方では種芋の植え付けは2月中なのですが、ついうっかりして2月中の購入を忘れ、植え付け時期直前に探した所ほとんどのホームセンターで売り切れ!となっていました。3月に入ってようやくやや遠方のホームセンターで唯一手に入れることが出来たのは、フランスのGermicopa社が開発した「サッシー」という品種でした
収穫量は日本で栽培されている他の品種とほぼ同じ程度が確保できました。やや小型の芋が多く取れましたが、味は良く、色々な料理に使い9月中旬位迄楽しみました

4.その他、冬期に消費する葉物野菜(主なもののみ)
ハーブ類は居間の出窓の所で各種栽培(栽培状況は秋冬野菜の現況で報告済み)し、冬中フレッシュハーブを楽しむことが出来ました。また、ハーブ以外の朝の生野菜サラダ用の野菜は透明ビニールで覆ったコンテナで栽培しました(栽培状況は秋冬野菜の現況で報告済み)。他に、保温措置無しでも元気に育ったセロリケールでを加えて自家消費分は十分確保できました
各種大根類は12月中に収穫し、寒冷地の保存方法を真似た屋外の大型コンテナ(蓋つき)の土の中で保存(下記写真参照)した所、春までの長期保存が可能であることを立証できました

5.長ネギ
冬の到来前に100本の長ネギを育てる事(標準のコンテナを10ヶ使用)を目指した結果、一応目標を達成したものの3月末には早くも食べ尽くしてしまいました。我が家の長ネギ消費量は尋常ではなく、今後は更に栽培数を増やすこととしました(新しい栽培形態は後述)

夏野菜の収穫状況
夏野菜各種(8月7日時点;南向き)

1.キューリ
キューリについては、保存用の漬物にするものを含めて大量の収穫を狙いかなり多数の苗を植えましたが、途中で枯れる苗もあり期待通りには収穫できませんでした原因は恐らくコンテナの中に繁殖したカビによるもの(キューリ用の栽培コンテナは結果として同じものが使われることが多く連作状態になる為か?)と推定され、来年以降の栽培に大きな課題を残しました

2.トマト
トマトについては、大・中・小それぞれ複数株づつ育てました。大トマトについては、昨年の課題である尻腐れ病を起こさない様にカルシウム入りの化成肥料を使いましたが、大型トマト一本のみ尻腐れ病を再び起こしてしまいました(来年以降の課題にしたい)が、概ね当初の狙い通りに収穫できた(7月~9月初旬まで毎日一定量の収穫が出来た)と思います。今年は、毎日沢山のトマトを食べることが出来ました。未だに(10月上旬)に生き残って少しづつ実を付けているトマトもあります。プロはこんな見すぼらしい苗は廃棄すると思いますが、愛情を込めて育てたトマトを見捨てる訳にはいきません!

トマト(10月6日時点)

3.ナス
ナスについては、家族一同大好きな野菜なので昨年以上に沢山栽培しました。標準的な中ナス以外に、長ナス水ナス小ナスを育てましたが、いずれも豊作に恵まれ、毎日のナス料理の他に、漬物用(糠漬け粕漬辛子漬け、柴漬け/同居している次男の得意料理で使用する紫蘇も自家栽培)や干物として長期保存にする分も十分確保できました。また、今年初めて栽培した小ナスは、収穫量も多く実もやや硬いので粕漬用、辛子漬用として最適であると感じました
尚、今年はナスを長期に亘って実らせる為に、実を収穫する時に不要となる枝・葉を同時に切り落とすことと、時機を見て大胆な剪定を行うことが大切であることを学ぶことが出来ました。因みに、秋ナスの実りが期待できる現在(10月初旬)のナスの苗の状況は下の写真の通りです;

4.その他の夏野菜
縞ウリは昨年同様2株育てました。漬物用として十分役に立ったと思います。長野県出身者(私は6歳までの微かな経験!)としては夏の漬物として欠かせないものと言えます
マクワ瓜は毎年ではないのですが、幼い頃の郷愁を呼び起こす果物として時折植え付けます(近所の八百屋では殆ど見かけない)。今年は2株植えました。最近の果物に比べると圧倒的に甘さが少なく、サラダの具材にも向いていると思います

ゴーヤは毎年植え付けています。今年も2株植えましたが数日おきに収穫でき、丁度いい間隔でサラダやチャンプルーとして食べることが出来ました(10月現在、恐らく最後のゴーヤを収穫予定です)
オクラについては、今年は毎日一定量の収穫を得るべく、中型のコンテナに4本のみを植え付けました。これが大正解! 毎日2本程度の収穫で、平均数日おき程度の間隔でオクラ料理を食べることが出来ました
ピーマンは通常のピーマンと、辛いピーマンの2種類栽培してみました。辛いピーマンは我が家では意外に評判がよく、色々な料理法で楽しんでいます。来年以降も我が家の定番になるのは確実です
ズッキーニは中型コンテナに2株植え付けましたが、毎年の経験通り最初の1ヶ月程は毎日収穫できますが、その後ヘビの様に茎が成長し収穫量が激減してしまいます。8月になると脇芽が出てきてそこにも花が咲きますが、今までは芽カキをしていましたが、今年は思いついて脇芽を生かし、古い太い茎をカットした所、脇芽の方に立派なズッキーニが出来ました。来年はこの経験を生かした長期間・多収を目指したいと思います

ズッキーニ(古い茎をカットし、脇芽を生かした状態

トウガラシは、昨年同様「鷹の爪」、「辛長キング」、「立八房」、「剣先なんば」、「沖縄トウガラシ」の5種類を栽培しています。赤くなった実から収穫していますが、収穫を終わるのは11月半ば過ぎになると思われます

ハーブ各種の屋外での栽培状況は以下の通りです

秋・冬野菜の栽培状況

「はじめに」の所で述べた通り、秋・冬野菜の栽培にとって一番大切な時期(8月下旬から9月中旬)に病気療養となった為、準備作業を相当程度手抜きをする必要に迫られました。準備作業の内最も手間のかかる仕事は、夏野菜で使った「大きなコンテナの土を再生すること」と、「種から苗を育てること」です。今年は、この二つの大作業を以下の様に手抜きをすることとしました;
① 大きなコンテナの土を全部再生するには、相当な労力と時間が掛かります。従って、大量に栽培するキャベツと白菜の栽培に使うコンテナの土は三分の一のみを再生して使うこととしました。結果はどうなるか分かりません?

② これまで種から苗を育てる事に拘ってきましたが、今年はキャベツ、白菜については苗を購入することにしました。買ってみれば一株70円! 家庭菜園では苗を購入して栽培する方が利口ですね、、、
以下は10月6日現在の栽培状況です。尚、レタスは種から育てています;

1.キャベツ・白菜・レタスキャベツ(10株)、白菜(11株)、レタス(18株)

2.タマネギ
今年も、8月中旬タマネギ2種の種蒔きを行い、昨年同様多数の苗を確保できる見込みとなりました

3.セロリ
昨年冬の生野菜サラダで大活躍したセロリについては栽培方法を二つに分け、通常店頭で売られている白く柔らかな茎が収穫できる方法を試してみました(単に茎の根本を牛乳パックで巻いただけ!)。さあ!結果はどうなる事やら、、、

4.長ネギ
長ネギの収穫量を増やすために色々考えていた所、近くのホームセンターで格好のコンテナを発見しました。このコンテナであれば、一つのコンテナに20本は植えられそうです。また、これまでの方法は栽培途中で標準コンテナに自作のエクステンションを追加す方法で手間が掛かるのですが、このコンテナであれば土を追加するだけで済むので省力化が実現できます。早速6ヶ購入して新しい栽培にチャレンジすることとしました

以上