冬・春収穫野菜栽培の結果報告と夏野菜の準備状況

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A.冬・春収穫野菜栽培の結果報告

前回の報告(2023年1月6日発行:冬野菜あれこれ)の通り、白菜、キャベツ、漬物用の葉物野菜・根菜類、生野菜サラダ用の葉物野菜などは大成功(少なくとも冬季は完全自給達成)に終わりました。このノウハウは来シーズンの生産にも生かしたいと思います
拙宅では、月~金曜日は毎朝山盛り?の「生野菜サラダ」を食べていますが、12月~現在まで供給し続けていた野菜は以下の通りです;

ただ、11月末植え付けのタマネギと1月末植え付けのジャガイモについては、収穫量について昨年実績を若干下回る結果となりました;
1.タマネギについて
4月初めまでは極めて!順調に生育したものの、4月7日の異常気象(発達した寒冷前線が本州付近を通過、拙宅付近では風速10メートル以上の強風が吹き荒れた )により、50㎝以上に成長した葉の部分が大部分根本からなぎ倒され、成長がそこで止まってしまいました。ただ栽培数を増やしていたため小さい玉は多いものの、量的には秋までの消費分十分確保できたと思います

2.ジャガイモ
ジャガイモについては、1月下旬、「キタアカリ」の種芋10ヶを夫々半分に切って植え付けました。また、コンテナが2ヶ余ったので、食用に買った「インカの目覚め」を2ヶのみ2月下旬に植え付けました。極めて順調に生育していたものの、5月に入って突如ヨトウムシ(夜盗虫)の襲撃を受けて無残な状態になってしまいました
ヨトウムシは夜にならないと葉の方に出てきませんので、5月24日から2夜に亘ってワイフの助けを借りてヨトウムシ駆除(30匹以上を捕殺)を行いましたが、既に葉がかなり食害を受けており、相当量の収穫減を覚悟しました。しかし5月28日、収穫を行ったところキタアカリは、小粒が多かったもののある程度の量を収穫出来ました(約10キログラム)
ただ、インカの目覚めは僅かな少量のみの収穫にとどまりました(写真上の段ボール箱の中)

B.夏野菜の準備状況

夏野菜は何といってもトマト、ナス類、瓜類(キュウリなど)がメインになります。これらは2月末から準備を始め、種蒔き⇒育苗⇒植付の順に作業を行います
① 種蒔き・育苗は、近年続けている熱帯魚用のヒーターを入れた自作の水槽にトレーを浮かべ、そこに乗せたプラスティック・ポットに種を蒔いています。今年からは発芽した後、室内では日光が足りないので屋上に防寒処置を施し、ヒーターを強力にした荒井式?屋外種蒔き・育苗器を使用しています(2023年1月6日発行:冬野菜あれこれで報告済み)

②植付は、今年から初めて保温の為のカバーをテスト使用してみました。1ヶ175円はちょっと高いとは思いましたが、かなりの効果を立証することが出来ました。
テストの為に、ほぼ成長状態が同じナスの苗をカバー無しと保温カバー付きとで、3月末一週間ほど経過した状態で成長を比べると、成長の違いが歴然としていることが分かります
因みに連休明けに訪れた長野県飯山市で見た家庭菜園では、ビニールや、米袋を使った夏野菜の保護を行っているのを見ることが出来ました

1.トマト
トマトは毎日の生野菜サラダの材料として重宝な「プチトマト」、昔懐かしい「大型のトマト」、最近人気の甘い「中型トマト」の3種類を植え付けました。収穫した「プチトマト」を湯通して皮をむいたものが私の大好物なので、かなり多めに栽培しています。余ったら冷凍して秋・冬まで食べ続けたいと思っていますが、ワイフが対応してくれるかどうか、、、

2.ナス
ナスは一番用途が広い「中型ナス」に加え、「小型ナス、「水ナス」、「丸ナスの4種類を植え付けました。「小型ナス」は辛子漬(那須与一漬)や粕漬に、丸ナスは長野県の味「オヤキ」に、水ナスは大阪駐在時に味を占めた「浅漬け」を想定しておりますが、ワイフが対応してくれるかどうか、、、

3.ウリ類
ウリ類は生食・漬物用の「キュウリ」及び「小型キュウリ、それに長野県人としては各種漬物材料として外せない「縞ウリ」を植え付けました。今年は後述する病気対策を施して例年よりも多く植え付けて、子供達にも漬物を配れるようにしたいと思っていますが病気対策の効果は如何、、、
<病気対策>
ウリ類は露地栽培の場合、雨や水遣りの時に地面からはねた土に含まれている細菌・カビ類が葉に感染し収量が落ちてしまうケースが多いことが知られています。通常、露地栽培の場合には干藁、籾殻 (もみがら)、ヤシの繊維、黒マルチなどで根元を覆うのですが、黒マルチはコンテナ栽培では難しいこと、その他の方法は最近非常に高価になっており、貧乏人の農民?には手が出ません。今回ネットで調べた結果、新聞紙(透水性がある)でも同じ機能が期待できると出ていましたので、新聞紙を根の周辺に敷き、上に堆肥を蒔いて風に飛ばない様にしています。この実験、上手くいくかどうか、、、

4.トウガラシ類
トウガラシは2年前から完全自給しています。栽培品種は、最も一般的な「鷹の」に加え、「辛長キング」という大型の品種、「剣先なんば」という細長い品種、「立八房(たちやつふさ)」という鷹の爪に似ている品種、「沖縄トウガラシ」という小型ながら極めて辛味が強い品種の5種類を栽培する計画です。現在、種蒔きをして芽が出た所ですが、沖縄トウガラシのみは例年通り発芽に時間が掛かっています

5.ハーブ類
ハーブについては、料理でよく使うハーブは完全自給を目指しています。「ローズマリー」は常緑のハーブであり屋外で十分すぎる?程成長するので玄関わきに地植えをしています。その他のハーブは基本的に冬場に屋内に持ち込める小さなコンテナで栽培しています。現在屋上で栽培しているハーブは、下の写真の通り「カモミール(花を乾燥させて使用)」、「チャイブ(今年から始めました)」、「オーデコロンミント」、「ペパーミント」、「パクチー」、「タイム」、「スペアミント」、「ディル」、「レモンバーム」ですが、最も消費量の多い「バジル」は、居間の出窓で栽培している他、トマトのコンパニオン・プラント(近くに植えるとお互いに助けあう!)として一緒に栽培しています
上記以外で居間の出窓で栽培しているハーブとして、「セージ」、「パセリ」、「イタリアンパセリ」などがあります

6.長ネギ
毎年自給を目指していますが、消費量が余りに多いので春以降半年位は長ネギを購入しなければならない状況が続いています。昨年導入した底の深い大型のコンテナによる栽培は必ずしもうまくいきませんでした(成長が遅かった)。今年は、この大型コンテナに植え替える時までにできるだけ大きく成長させるよう努力していと思っています
← 春先に種を蒔いたネギは、ホームセンターで売っている苗と比べても遜色の無い程順調に育ちました
5月下旬にこれらの苗を、標準コンテナ7ヶに20本づつ植え替えを完了しました。果たしてうまくいくかどうか、、、

7.その他
① ベリー類の状況
昨年植えた新しい「ブルーベリー」2株は順調に育ち、量は少ないものの収穫できそうです。「ラズベリー」は一杯実を付けているのですが、赤くなる前のオレンジ色の状態で落果しているので、ちょっと心配です。「ブラックベリー」は樹勢が強く沢山花を咲かせているので楽しみです
② 柚子の状況
一昨年植え付けた「柚子」は、昨年は全く花を付けませんでした。しかし、今年に入って樹勢も強くなり、漸く花が咲いたので期待していたのですが、どうやら実にはなってない様なのでとても残念です(ひょっとして実が小さい内は発見が難しいのかも?)

③ 山菜類の栽培
今年から山菜類の栽培を始めることにしました。私の大好きな「コシアブラ」、「ワラビ」、「山ウド」です。さて、関東の酷暑に耐えられるかどうか、、、

④ キャベツ類
@ 冬キャベツを沢山栽培しましたが、収穫後の根を残しておいたところ、春先になって根から元気な葉が沢山生えてきました。勿体ないので、炒め物で食べてみた所、少々固いものの小松菜のような使い方が出来そうだという結果がでました(まあそれ程美味しい野菜とは言えませんが、、、)一方、元気な芽を「差し芽」にしてみた所、ちゃんと根が生えてきました。そこで、これがキャベツになるかどうか実験をしてみることにしました;


その後、結構元気よく成長を始めたので、立派なキャベツに成長するか期待させるものがありました、、、
@ 昨年、頂きもので「コールラビ」を生で食べてみた所、大変美味しかったので春先に種を買って蒔いてみました。それなりに育ってきたので、あと一月ぐらいで食べられる大きさになるかなと思っていたのですが、、、
@ キャベツ類は、世界中に人に愛される野菜で食味も大変いいのですが、5月に入ってモンシロチョウが屋上を訪れる様になると、恐れていたことが起きました、、、
@ ゴールデンウィーク明けに両方のキャベツ類は同時に虫食いが始まり、あっという間に哀れな姿(特にキャベツ)に変わり果てました
無農薬栽培の原則を維持する為に農薬は使えないので、最近の私ども夫婦の日課は意地?の「虫退治」です。役割分担は、ワイフが「見つけ係」、私が「死刑執行人」です! 玄関脇の池で発生したオタマジャクシの死刑執行も私の担当だったので、もうすぐ罰が当たるのは確実と思われます!

以上