近所の八百屋では手に入らない野菜の栽培!

3月末から4月初めにかけて各種の野菜の種蒔きをしました。定番の小松菜や水菜、サニーレタス、チンゲンサイ、大根、等々は既に1ラウンド目の収穫が終わり、2ラウンド目の栽培に掛かっているものもあります
これ等の定番野菜の他に、タイトルにあるような「近所の八百屋では手に入らない野菜の栽培」も手掛けておりますので、以下にその栽培記録を纏めてご報告します

-野沢菜-

上の写真は、一昨年のゴールデンウィークに野沢温泉で「菜の花まつり」を見物した時に撮った写真です。遠くに見える川は日本一の大河「信濃川」につながる千曲川、一面に黄色く咲き乱れている黄色い花は、長野県の冬の名物:「野沢菜漬け」に用いられる「野沢菜」の花です。見渡す限り咲いているさまは中々壮観でした。この野菜の名称は、勿論”野沢”という地名に因んでつけられたことは明白ですが、この野菜の由来(例えば、大阪の天王寺付近で栽培されている”天王寺蕪”を持ち込んだ、など)については諸説あるようです。
まつりの中心部では、主催している「瑞穂の郷づくり委員会」(地方創生のために頑張っている飯山市観光局のホームページ参照)が、訪れた観光客に野沢菜の種を無料で配っており、一緒に行った友人の分も併せ5袋ほど持って帰りました;

野沢菜の種
無料で配られた野沢菜の種

以降、持ち帰った種を栽培しておりますが、この野菜の特徴として、 成長が極めて速い事、 暑さ、寒さに強い事、があり我が家の定番野菜になりつつあります

野沢菜の収穫
野沢菜の収穫

野沢菜は生命力が強いので、上の写真の様に葉を掻きとって収穫すればまたすぐに葉が出てくるで、何回でも収穫が可能です。利用方法は、御浸しや炒め物、など、小松菜と同じ様に万能野菜として重宝しています

今回は、「野沢菜漬け」も試してみました;

勿論、一冬越して発酵してあめ色となった野沢菜の味にはかないませんが、ちゃんと野沢菜の味がする立派な野沢菜漬けになりました。少なくとも高速道路のサービスエリアで購入する野沢菜漬けには引けを取りません!

また、長野県出身の友人から聞いた、もう一つの野沢菜の利用法である、根の部分の「カブ/蕪」の粕漬にも挑戦してみることにしました;

野沢菜のカブの部分
野沢菜のカブの部分

普通のカブに比べるとちょっと硬いので、どのような出来栄えになるかやや不安がありますが、珍味を越えて旨いものであればまたご報告します

-プンタレッラ-

今年の冬、私の盟友数人が”豪華イタリア・アルプス・スキー旅行”を敢行いたしました。帰ってきた後の会食で、スキーの話はそっちのけで現地の市場で購入した”プンタレッラ“の料理の話で盛り上がりました。私も何度か仕事でイタリアに行ったことがあり、またイタリアンが好きなので日本でもイタリアンのレストランにはよく出かけていますが、未だにプンタレッラを食べた経験はありませんでした。ちょっと悔しいので、帰宅後すぐにネットで調べ、通信販売で種を入手いたしました;

プンタレッラの種
プンタレッラの種

イタリアでは通常冬野菜として売られているものなので、日本でも秋蒔きが正解だと思いますが、どのような野菜か早く知りたいので4月初めに種まきをしてみました。株間を20~30センチにすると書いてあるので、やや大きめで底の深いコンテナに最終的に3株となるよう育ててみました。栽培日数は3~4ヶ月と書いてありましたが、東京あたりでの春蒔きではもう少し早く育つようです。5月末の生育状況は以下の通りです;

5月末の生育状況
5月末の生育状況

中心部を覗いてみると既に花芽が出ています(この野菜の花芽は日照時間を感知して出るものではないらしい ⇒ 秋蒔きに拘らなくても栽培は可能!)。海外経験の長い我が盟友に栽培していて感じた疑問点を聞くべく、また自身早く味見をしてみたいこともあり、2株ほど収穫してみることにしました;

収穫したプンタレッラ!
収穫したプンタレッラ!

新聞紙との比較で大きさは分かると思いますが、我が盟友の弁よればイタリアで売っているものに比べると小さめであるとのこと。従って、残りの株は、もう暫く栽培を継続してみようと思います
肝心の花芽(下の写真);

プンタレッラの花芽
プンタレッラの花芽

は、やはり小さめとのことでした
料理に関しては恐ろしく!応用動作が得意なワイフに、早速料理を頼んでみたところ、以下の様なものが出来上がってきました;

プンタレッラの料理
プンタレッラの料理

左の皿は、プンタレッラの葉だけを使ったクリーム系のパスタ、右は花芽と葉を使ったサラダです。確かに、プンタレッラという野菜は日本の野菜とはかなり違うことが分かりました。やや苦みのある味は、色々な日本料理にも応用が可能と思われます

また、収穫して初めて分かったのですが、中心部の株の外側には”子株”が分離独立しつつありました。次の収穫時には、この子株を食べないで植えなおして栽培してみようかと思っています
因みに、プンタレッラの生命力を試すために、根の部分を捨てずに水栽培してみました;

DSC_0038
根の部分のミス栽培

なんと、1~2日で写真の様に葉が出てきました!

-みよし菜-

私の息子の一人は、人付き合いが良く、全国に親しい友人が居て忙しい間を縫ってよく地方都市に出かけています。昨年秋、地方創生の活動を活発に行っている徳島県三好市(三好市のホームページ)に出かけた時に、友達から貰って来た種が「みよし菜」です;

みよし菜の種
みよし菜の種

上記の説明書にもある通り、小松菜・水菜・白菜の交配種ということで、私の大好物の野菜3種類のDNAが入っているということで、栽培してみることにしました
成長が極めて早く、4月初めに種蒔きをしたところ、5月末にはコンテナからはみ出るほどに育ち、間引きをしながら既に何度も食べています;

みよし菜_6月1日
みよし菜_6月1日

説明書にもある通り、アクが無く柔らかく、期待通り大変美味しい野菜であることが分かりました。拙宅の場合、漬け物を第一として、御浸しや白和えで楽しんでいます。大きさを実感していただくために、参考までに水菜との比較写真を添えておきます;

みよし菜(左)と水菜(右)
みよし菜(左)と水菜(右)

-ビーツ-

ビーツは北ヨーロッパを中心に多く栽培されています。ロシア料理で有名な「ボルシチ」の濃い赤い色は、主材料となるビーツから出てくる色です。数年前から行っているビーツ栽培は、エストニアからのお土産で入手した種がきっかけでした;

ビーツ
ビーツ

ビーツは寒さに強いばかりではなく、虫も付きにくく育てやすい野菜です。通常、株の部分を茹でて食べますが、葉の部分も食べられます。北ヨーロッパの人には叱られるかもしれませんが、味というよりは、その深い赤い色に魅力があるようです。ボルシチ以外にも、ポテトサラダなどに加えると見事なピンク色のサラダが楽しめます

-キャベツの生命力に驚愕しました!-

昨年秋から育てていたキャベツは、今年に入って春先までに全て収穫を終わりましたが、その後土の再生や種蒔きに忙しかったため一部のコンテナをそのままにしておいたところ、再び芽が出て成長し、またキャベツが出来てしまいました!

キャベツ再生の記録
キャベツ再生の記録

上の写真の一番左はキャベツ収穫直後の時期、真ん中の写真は4月15日の状況、一番右の写真は6月1日時点の状況です。十分食用に耐える大きさに再成長しました
再生の条件を考察してみると、鳥に食べられながらも大きな葉が残っており、根も十分に張ったままになっていたこと、また3月後半以降は気温も上がり、成長の条件が整ったためと考えられます。冬を越した、株の大きな野菜には底知れない生命力が宿っていることを知り、愛おしくなりました

以上

春たけなわです!

花見方々

先週、荒れた天気のあとで拙宅から徒歩10分程度の所を流れる「柳瀬川」に花見に出かけて参りました。この川は、江戸と川越を結ぶ水運で有名な「新河岸川」の支流になります。桜の花は上記の写真の様に既に満開を過ぎ、花びらが遊歩道に散り敷いていて、これもまた中々風情がありました。この川は、ここ10年ほど浄化が進んで各種の魚が戻ってきています;

釣風景
釣風景

上の写真の左側、親子で釣っている魚は

」です。20年以上前だと思いますが、川の浄化状況の確認の為に放流されたものですが、今では大きいものは50㎝位に育っています
真ん中の写真は「フライ・キャスティング」をやっている釣り人ですが、マス類は生息していないので、キャスティングの練習をしているのだと思います。でも間違って?鯉が釣れることがあるかもしれません
右の写真の釣り人は、川に立ちこんで釣っていましたが、聞いてみると「ゴリ」(ハゼの様な姿をした川魚)を釣っているとのことで結構間を置かずに釣れていました。恐らく唐揚げにして酒のつまみになるのではないでしょうか
ここ数年の観察によれば、4月の下旬には「アユ」の遡上が始まります。これは「新河岸川」が下流で「荒川」に繋がっていますので、天然アユが遡上するのだと思われます(⇔従って入漁料は取られない!)。川底が浅いので、友釣りは無理で、寄餌(アミ)を使った毛ばり釣りとなります、秋の落ちアユの時期には転がし釣りを行っていました。また、 以前は、ボラの幼魚が大量に遡上していましたが、最近は見かけません

川の両岸は、草地になっており山菜取りの人が、そこここに見られました。何を採っているかと聞いたところ相手は中国人であり、意思疎通ができませんでしたが、これだけ多くの山菜取りが居るという事は、豊富に自生しているに違いないということで、道具持参で再び訪れることにしました

昨日、園芸用シャベル、レジ袋持参でワイフと二人で山菜取りに出かけてきました。花見の時と同様に山菜取りの方が多く入っておりましたので、収穫物を覗いてみると「からし菜の菜の花」、「クコの新芽」、など、などでした
ネット情報によれば、最近どこの川でも「アブラナ科」の類が群生しており;

菜の花の群生
菜の花の群生

菜の花を採集することも可能と思われましたが、我が家の屋上菜園でもずっと採れ続けておりましたので私の狙いは、「のびろ」(昔、父が採ってきて酒の肴にしていました)と「よもぎ」(これは草餅の材料とするほか、天然の殺虫剤を作るために必要な材料となります)に絞りました。15分ほどで目標としていた量の収穫を終わりました
よもぎ」については、採集した後コンテナに植え付けて屋上で栽培することにしました;

よもぎ
よもぎ

また、「のびろ」は大・小に分類し、

のびろ
のびろ

小の「のびろ」は、コンテナに植え付けて屋上で栽培することにしました;

のびろ
のびろの植付

また、大の「のびろ」はワイフにお願いして、以下の2種の料理に変わりました;

"のびろ"と料理2種
“のびろ”と料理2種

大変美味しく頂きました

柳瀬川の川べりで出合った多くの中国人は、恐らく残留孤児(昨年までこの近くに日本に帰国した残留孤児の支援センターがありました)か、あるいは出稼ぎの中国人(この近辺の集合住宅は家賃が相当安くなっている)かと思われます。豊かになった日本人、特に都会人は山菜などを採る習慣が無くなってしまいましたが、長生きすればするほど貧しくなってくると予想されている我々の世代はもっと注目してもいい食材だと思いましたが、如何でしょうか?

屋上菜園の状況

気温が上がってきた3月末から4月にかけて種を蒔いた葉物野菜が順次芽吹き始めています;

葉物野菜
葉物野菜

今年は、サニーレタス、ホウレン草、水菜、小松菜、チンゲンサイ、野沢菜、などの定番の他に、息子が徳島県で手に入れた「みよし菜」(小松菜・水菜・白菜の交配種)と友人たちからの情報で入手したイタリアの野菜、「プンタレッラ」を試験栽培してみました;

プンタレッラ
プンタレッラ

この二つの野菜は、秋蒔きを推奨していますので、春蒔きをすると恐らく虫との戦いが待っていると思われます

我が家でネギ類は一年中必需の野菜なのですが、前回「春が来た!」でご報告した通り、栽培していた100本のネギは冬の3ヶ月で食べ尽してしまいました。前回ご報告した通りアサツキや行者ニンニクは栽培しておりますが、ほんの薬味程度しか採れないので、現在市販のネギ購入のやむなきに至っています
今年は、普通の「太ネギ」の他、関西でよく食べられている「九条ネギ」、鍋に使うネギとして有名な「下仁田ネギ」、薬味として使う「細ネギ」の種を蒔きました。一番早く種まきをした太ネギの発芽状況は下の写真の通りです;

太ネギの発芽状況
太ネギの発芽状況

ネギは一般に栽培に時間がかかります。このネギは夏場になってから植え替えて秋から冬にかけて食卓に上ることになります。近くでネギ栽培をしているプロの農家に聞いてみたところ、今頃出回っているネギは冬を越したネギだそうです。また一つ勉強しました!

根菜類は、定番のジャガイモ(キタアカリ、男爵)、タマネギ(2種);

ジャガイモ、タマネギ
ジャガイモ、タマネギ

を栽培しておりますが、順調に育っています。恐らくゴ-ルデンウィーク明けあたりから収穫できると思っています
大根、カブ類としては、普通の「青首大根」とエストニアで種を購入した「ビーツ」を蒔きました。これから暖かくなると虫との戦いが始まります

夏野菜は、いつも通り「キュウリ」、「トマト」、「ナス」を、種から苗を育て、数日前に屋上のコンテナに植え付けました;

キュウリ・トマト・ナス
キュウリ・トマト・ナス

これ等の野菜について、今年は以下の三つの工夫を行うことにしました;
苗をいっぺんに作って一斉に育てるのをやめ、3回程度時期をずらして栽培すること(現在2回目に植える苗を育てています)
根の張り方の違い(キュウリは根が浅いのに対し、トマト、ナスは根が深い)を考慮し、キュウリは平たいコンテナトマト、ナスは大根類を育てる深いコンテナを使うこと
深いコンテナは、底まで水が行き届かずに高温が続くと苗が弱る傾向にあるという経験を活かし、トマト、ナスには深い所に水が届く工夫(次回に現物を紹介する予定)を加えること

私の両親が満州で長く生活したせいでしょうか、拙宅ではネギと並んでニラを多く消費します。繁殖力が旺盛なので、昨年までは三つほどのコンテナに密植していました(これで量的には十分!)が、葉がやや貧相になるので、今年からは肥料がよく行き届くように栽培するコンテナの数を増やし、プロに負けない立派な葉に育つよう頑張ってみたいと思います;

ニラ
ニラ

いま、吃驚していることが二つあります。一つは、ブロッコリーの花芽が際限なく出てくることです。八百屋で売っているブロッコリーは、最初に中心部付近にできる大きな花芽ですが、これを収穫してから暫く放っておくと際限なく!脇に花芽が出てきます。現在もなお出続けているので、毎日これを食べています。他の野菜より相当なお得感?があります;

ブロッコリーの脇芽
ブロッコリーの脇芽

二つ目は、キャベツを収穫したあと暫く放っておいたら、再び芽が出てきたことです;

キャベツの新芽
キャベツの新芽

これがどれくらい育つか分かりませんが、暫く様子を見てみたいと思います。とにかくこの類の野菜の生命力には驚かされます

最後になりますが、例年ハナミズキと同じ頃に咲き出すブルーベリーの花が美しく咲き乱れています。花は相当多いのですが、例年鳥に食べられてブルーベリーの収穫量はそれ程多くはありません。ワイフの趣味で餌場を設けて鳥を集めているのでやむを得ないか、といったところです;

ブルーベリーの花
ブルーベリーの花

以上

春が来た!

長い冬が峠を越え、我が家の屋上にも春の息吹が感じられる頃になってきました。上の写真は、友人から頂いたフキの苗を裏の狭い路地に植えたものです。毎年2月頃にフキノトウ、春以降は葉を佃煮などにして楽しんでおります。ことしも2月中頃にフキノトウの初物を食べ、沢山出てきたらフキみそを作ろうと話していたのですが、すっかり忘れてしまい、今日チェックしたところ、上の写真の様に全て花が咲いていました。残念!

春の息吹_行者ニンニク・アサツキ
春の息吹_行者ニンニク・アサツキ

昨年秋、春の野草を楽しみたいと購入した「行者ニンニク」と「アサツキ」が目を出してきました。恐らく収穫は4月後半になると思いますが、楽しみです

ブルーベリー・ラズベリー・ブラックベリー
ブルーベリー・ラズベリー・ブラックベリー

ブルーベリー・ラズベリー・ブラックベリーなどのつぼみが膨らんできましたが、若葉がでるまでにはまだ時間がかかりそうです

メインの冬野菜として白菜、ネギ、キャベツ、ブロッコリーを栽培しましたが、白菜12ヶ、ネギ100本は3ヶ月で食べ尽し、やや出来損ないのキャベツとブロッコリーが、鳥の食害(冬は野鳥にとっても過酷な季節なので許してあげないといけませんね!)を受けつつ少々残っているばかりです;

キャベツ・ブロッコリー
キャベツ・ブロッコリー

一方、たび重なる寒波に耐え、冬のあいだ我が家に貴重なビタミンを補給してくれた“けなげな野菜”である野沢菜、水菜は、寒さで葉がやや黄ばんでいるものの、下記写真の様に未だ頑張っています;

冬の寒さを耐え忍び、春を迎えた野菜
冬の寒さを耐え忍び、春を迎えた野菜

これらの野菜からは、現在以下の写真の様な普通の八百屋さんでは買えない“菜の花”が収穫できます;

野沢菜と水菜の菜の花
野沢菜と水菜の菜の花

また、玄関へのアクセスの脇に、魚を飼うために作った10メートル程の水路(勝手に“ビオトープ”と称しています)には、クレソンが自生しています。下記写真の様に今が食べ頃です。因みに、春から夏にかけては虫がついて食べられてしまい、食用にはなりません(この水路には、金魚以外に各種生物が住み込んで!いますので、殺虫剤は使えません);

クレソン
クレソン

昨年11月に植えた“タマネギ”は、寒い冬を耐え、下記写真の様にようやく成長を始めました。写真左のタマネギは、大きく育てますが、右のタマネギは小さいうちに収穫し、シチューの具などに使う予定です;

タマネギ
タマネギ

白菜を収穫した後のコンテナは、土を再生した後、ジャガイモを植えました。今年は、「キタアカリ」の他に「男爵」も植えつけました。今年の工夫は1ヶのコンテナに種イモ2ヶを植えつけましたが、昨年(コンテナ1ヶに種イモ1ヶ)との収量の差を確認するのが楽しみです;

ジャガイモの植付
ジャガイモの植付

本格的な春に植え付けを行う予定の苗は、3月初旬から苗の育成を始めています。まず30度程度の温度を確保できる自作の“発芽装置”(詳しくは夏野菜の発芽・育苗の工夫_①を参照してください)を使って発芽させ;

発芽装置
発芽装置

発芽後は、居間のベランダに設置した自作の“育苗装置”(詳しくは夏野菜の発芽・育苗の工夫_②を参照してください)で苗に育てます;

育苗装置
育苗装置

現在、育苗段階に入っているのは、“サニーレタス”(←我が家の朝食のサラダに不可欠な野菜)と“プンタレッラ”です。プンタレッラは、私の親しい友人たちが2月にイタリアにスキー旅行を敢行し、市場で手に入れて食べた野菜で、食味を絶賛していたものです。さっそくネット経由で種を取り寄せ、実験的に栽培を始めたものです。日本では秋に栽培するのがいいようですが、春作が可能か確かめてみたいとおもいます

私の住んでいる埼玉県は、首都圏に出荷する野菜の産地として有名です。ちょっと散歩をすれば、真冬であってもプロの農家は、ビニールの覆いをしただけで見事な葉物野菜を育てているのを見ることができます。
昨年、天候不順のために冬野菜の栽培に苦労した経験(詳しくは冬野菜の収穫を参照してください)から、保温の効果を確認することができましたので、今年からは、以下の様にビニールの覆い(勿論!透明なゴミ袋使用)を使って3月初めから種まきをしてみました。成功するかどうかおなぐさみ!です;

大根・人参
大根・人参
大根・人参
大根・人参

以上

 

 

 

 

冬野菜の収穫

前回の投稿では、9~10月の悪天候の影響で、冬野菜の種蒔き、苗の育成、植え付けが大幅に遅れ、セロリ、ネギを除く収穫が期待できない事態になってしまった事をご報告しました。11月に入って、あまり効果は期待できぬと承知しつつ、不織布や透明ごみ袋を使った保温措置を行って来ましたが、12月に入って幸運にもやや暖かい日が続き、生育は十分ではないものの上の写真にある様に食べられる程度にまで回復してきました。昨日初めて収穫した白菜は下の写真の通りです;

収穫した白菜
収穫した白菜

冬の鍋や生野菜サラダに使う野菜として、拙宅では寒さに強い水菜を優先的に栽培していますが、この野菜は9~10月の悪天候の影響は少なく、12月に入ってから必要に応じて収穫しています。今年は白菜の保温処置を実施するついでに、この水菜にも一部保温措置を実施し、従来通り保温しないものと比較してみました;

水菜・保温と非保温の比較
水菜・保温と非保温の比較

水菜は寒さに強いといっても、やはり保温した方が生育がいいことが分かります。また、保温しないと葉の先端がやや黄色に変色するという違いがある事が分かりました

鍋の野菜として欠かせないものの一つに春菊がありますが、これも下の写真でわかる様に透明ゴミ袋による保温で立派に生育しました;

ゴミ袋で保温した春菊
ゴミ袋で保温した春菊

冬の漬物、サラダ、煮物などで欠かせない大根については、9月に種まきができたものもありますが、大半が10月下旬にずれ込んでしまいました。一部透明ゴミ袋による保温も試みましたが、生育の面では大きな改善は得られませんでした。昨日9月に種まきした大根を収穫いたしました;

大根
大根

生育の遅れた大根は、今後葉っぱも含めて3月まで有効活用したいと思います;

大根の生育状況
大根の生育状況

冬になると一層美味しくなるほうれん草も9~10月の天候不順の影響を受けましたが、これも透明ゴミ袋による保温で種まき時期の遅れをある程度取り戻すことができました;

ホウレン草
ホウレン草

拙宅の冬野菜で最も重要なネギの栽培については、前のブログでも述べましたように9~10月の天候不順の影響は余り受けませんでした。
一方、ネギ栽培に関わるこの一年の私の課題は、普通サイズのコンテナを使って、如何に白い軸の部分を長くすることができるかということでした。その為に最初に試みた方法は、下の写真の様に牛乳パックとガムテ―プを使ってコンテナの実質的な高さを確保し、軸が伸びるにのに応じてこの中に栽培用土を追加していく方法です;

ネギ栽培法_牛乳パック&ガムテープ
ネギ栽培法_牛乳パック&ガムテープ

この方法で、そこそこうまくいったのですが、なんといってもガムテープの継ぎ足しが面倒くさいのと、栽培用土を追加していく内にテープが伸びてだらしなく膨らむことでした。
そこで、以下の様なポリカーボネートの板を加工した補助器具を自作してみました;

ネギ栽培用補助器具
ネギ栽培用補助器具

ネギがある程度成長した後、コンテナの上にこの補助器具を被せ、ネギの成長に合わせて栽培用土を追加してゆくことになります。この補助器具は透明なので成長途中に日射を十分に確保できることがミソです。この器具を使った11月下旬における生育状況は下の写真の通りです;

ネギの栽培状況
ネギの栽培状況

下の写真は、昨日収穫したネギ(コンテナ1ヶ分)ですが、ほぼ所期の目標は達成できたと思っています;

収穫したネギ
収穫したネギ

また前回のブログで紹介しましたが、サラダ用のレタス類は、居間のベランダ(高い室温)で LED による夜間の補助灯で促成栽培しておりますが、生育は問題ないものの春野菜の最強の害虫であるアブラムシがつき困っております。この害虫をなんとかしないと屋上で保温育成中のレタスの苗を居間のベランダに持ってくることができません!どうしたものか、、、

保温育成中のレタスの苗
保温育成中のレタスの苗

尚、以下の野菜類は、放っておいても健気!に育っています;

野沢菜・セロリ・パセリ・イタリアンパセリ
野沢菜・セロリ・パセリ・イタリアンパセリ

最後に、屋上野菜栽培の宿命である鳥害について一言、キャベツとチンゲンサイは鳥が大好きの様です;

鳥による食害_キャベツ・チンゲンサイ
鳥による食害_キャベツ・チンゲンサイ

以上

 

ネズミとお天気には勝てません!

ネズミには勝てません!

夏野菜の収穫も終わりに近づいた8月末、キュウリ、ナスが何者かに齧られているのを発見しました。最初は以前にもあった鳥の被害かと思っていたら、どうやら5~6年前に経験したことのあるネズミの仕業であることが判明しました

ネズミの齧り跡
ネズミの齧り跡

その後、ネズミは枝の先端に生った実(ネズミがアクセスできない!)を除き、旺盛な食欲で食べ続けた為、キュウリ、ナス、トマトはほぼ8月一杯で収穫ゼロとなってしまいました。トホホ!
その後、9月末頃に2段重ねで保管していた栽培用コンテナの隙間に“ネズミのお宿?”とその中に居る6匹の赤子を発見しました。動物愛護家の私としては断腸の思いで、涙と共に“処分”を断行しました。その後、親ネズミの捕獲を目指してネズミ取り器をセットしたのですが、餌だけ取られてネズミの知恵に勝てずにネズミとの戦いは終わらざるを得ませんでした;
エピソード_1;
ネズミの赤子を処分した後、巣の周辺を親ネズミがくまなく捜索した形跡があり、涙を禁じえませんでした!
エピソード_2;
拙宅では、生ごみや出汁を取った後の煮干し、精米後の副産物の米糠を、肥料を兼ねて土の再生に使っていますが、キュウリ、ナス、トマトの実が食べられなくなった後、飢えた?親ネズミがこの僅かな餌を求めて土を掘り返した跡がそこここにあり、これまた涙を禁じえませんでした!

ネズミが屋上に侵入ルートについての考察;
ルート_1;
まず1階に侵入し、2階を経由して屋上に侵入するルート。5~6年前のケースでは、夜間一階での食害が観測されており、今回のケースでも否定は出来ませんが、今回は一階での食害は無かったこと、また屋上に出るペントハウスのドアは前回のネズミ事件以降、通常閉めていることを徹底していますので、可能性としては低いと考えられます
ルート_2;
拙宅には、通常の電力線の他、ケーブルテレビの同軸ケーブルとインターネットの光ファイバーの3本のケーブルが屋上に繋がっており、このケーブルを伝って直接屋上に侵入するルート。都市部では電線をネズミが伝って移動する姿が目撃されていますが、拙宅付近ではこのルートを使うには、まず電信柱を登る必要があり足がかり?の無い電柱の表面を勘案すると、中々困難なルートと考えられます
ルート_3;
拙宅は以下の写真の様に、軽量コンクリートの垂直の壁に囲まれています;

家の壁:垂直
家の壁:垂直

まさかこの壁は登れまいと思っていたのですが、有識者の見解を聞いたところ、決して登れないことは無いとのこと。今このルートの可能性が一番高いと思っていますが、防ぎようがありません。さてどうしたものか、、、

いずれにしましても、寒さが本格化してきた最近はネズミの気配!が無くなりました。死んだことは考えられないので、上記三つのルートのどれかで引越ししたものと考えています。来年の春以降、ネズミの侵入がない事を祈っています

お天気には勝てません!

今年は、8月は例年通りだったのですが、9月に入ってからは異常気象が続きました。たび重なる台風の襲来(特に東北・北海道)と長雨(東京の9月の晴天日はたった4日!のみ)が続き、10月に入ってからも一日晴天が続く日は数えるほどしかありませんでした
この異常気象が、北海道からの供給に頼っているジャガイモやタマネギなど基幹野菜の不足と、東京近郊での供給が主となる葉物野菜の不足を招いたことはご承知のことと思います。

一方、我が屋上野菜栽培も、この異常気象には大きな影響を受けました。8月末から9月一杯は、春・夏野菜で使ったコンテナの土の再生と、秋・冬野菜の種蒔き、苗の育成で一番重要な時期に当たります。土の再生は水浸しの土では手間ばかり掛かってうまく行かなっかった為、結局11月まで掛かってしまいました。
また、苗の育成も日照不足による生育遅れ、害虫の発生、などで壊滅的な影響を受けました。白菜、キャベツの苗の植付は11月半ばまでずれ込み、ブロッコリー、玉ねぎの苗は仕方なく不足する分をファミリーセンターで購入しました
更に、11月24日には時ならぬ大雪(拙宅付近では20㎝位積もった)に見舞われ、芽が出てきたばかりの種を直播した野菜がかなり潰れてしまいました

我が家の冬の夕食のメインは“鍋”です。従って、鍋に必要な野菜類(白菜、キャベツ、ネギ、水菜、春菊、)は何としても確保しなければなりません。また、朝食のサラダ、夕食の漬物、お浸しの材料となる野菜類(レタス類、白菜、大根、ほうれん草)も何とかしなければなりません
悩んだ挙句12月に入ってから行った施策は以下の通りです;

白菜・キャベツ類の保温対策
白菜・キャベツ類の保温対策
大根の保温対策
大根の保温対策(ゴミ袋利用)、奥にあるのはセロリ
種を直播した野菜の保温
種を直播した野菜の保温対策(ゴミ袋利用)_1
種を
種を直播した野菜の保温対策(ゴミ袋利用)_2

こうした対策を取らなくても問題ないと思われる野菜は、来春収穫する予定のタマネギ、既に収穫しつつある長ネギと夏から育てているセロリです。因みに、セロリについては我が家では巨大に!育てた白い茎(通常売っている姿)を食べるのではなく、細い緑色の茎と葉を刻んでサラダに入れたり、餃子の具(中国東北地方の旅で学びました)、パスタソースの具、などにして食べています。昨年からこの様にして利用していますが、セロリは我が家付近の寒さでは全く影響を受けずに育つので、冬野菜の優等生と思っています

今のベランダでのLED栽培
居間のベランダでのLED栽培

レタス類については、居間のベランダにあるLED栽培装置(上の写真参照)で育てることによって、寒さの影響を受けずに朝食のサラダ分の量を確保できそうです

例年であれば、今頃は白菜、キャベツが結球して食べごろを迎えているのですが、残念ながら未だ収穫できる状況にありません。来月になっても結局結球しないかもしれませんが、そうした失敗談を含めていずれ報告したいと思います

以上

夏野菜料理を楽しむ

先週一週間、ワイフと一緒に恒例の歴史旅に出かけた為、屋上野菜は、息子に頼んだ毎日の収穫のみのケアとなりました。案の定成長の早いトマトは側枝が伸び放題、全体として雑草も伸び放題となり、“美しい菜園?”の状態に復帰するのに“3時間×2日”を費やしてしまいました。また、自動給水で概ね生育は順調でしたが、キュウリだけは結果として水のやり過ぎとなり根腐れを起こしておりました(←7月初めに種まきをした2世は順調に育っており、選手交代は可能の様です)。プロの農家にとっても、夏野菜の栽培は毎日のケアが大変であることを実感できます。
旅行中に収穫した野菜については、夫婦では消費しきれない分を親類縁者に配り終えたところです。

夏野菜は種類も量も豊富であり、家庭菜園の楽しみを満喫することができます。料理は基本的にワイフにお願いしておりますが、その感謝を兼ねて以下に私が気に入っている料理を幾つかご紹介したいと思います;
1.採れたて新鮮野菜を楽しめるサラダ

朝食のサラダの例
朝食のサラダの例

毎朝、野菜のコンビネーションは替わりますが、このサラダがメインとなり、卵、肉類少々!、自家製パン1枚で、NHKの朝ドラを見ながらの朝食となります

2.夕食に登場する夏野菜料理
① ナス・ピーマン甘味噌炒め

ナス・ピーマン味噌炒め
ナス・ピーマン甘味噌炒め

私の大好物です。母もよく作ってくれました。これさえあればワイフの制止が無い限り、ご飯何杯でもいけてしまいます

② トマト料理
これは最近ワイフが発明!した料理で、私が今一番気に入っているトマト料理です。中型トマト丸ごと一口で!

トマトの煮びたし

作り方:トマトの皮を湯剝きする→そのまま冷蔵庫で一晩おく(トマトの汁が出てくる)→うす口醤油を適量加える→出来上がり!

③ 万願寺とうがらし、ナス、塩サバの甘酢漬け
万願寺トウガラシは今年から栽培を始めましたが、ピーマンよりも栽培が易しく食味も抜群なので、栽培をお勧めします。“トウガラシ”と言う名前がついていますが、全く辛みはありません

万願寺とうがらし・ナス・サバの甘酢漬け
万願寺とうがらし・ナス・サバの甘酢漬け

作り方:万願寺トウガラシ、ナスは素揚げをする、サバ(拙宅ではうす塩サバを使用)は片栗粉をつけて揚げる→甘酢に漬ける→皿に盛った後、きざみショウガを載せる→出来上がり!

④ 瓜類の料理
私の両親は長野県出身なので、母親の手料理や親戚宅に寄った時によく瓜の料理を食べました。東京では中々手に入らないので、友人宅@伊那に寄った時に瓜の種を仕入れ栽培しています。今年は以下の瓜を栽培しました;

信州青皮漬瓜
信州青皮漬瓜
縞瓜
縞瓜

拙宅では両方の瓜は糠みそ漬けが定番ですが、信州の地元では奈良漬味噌漬けにして冬場の貴重な保存食として利用されています。皮と果肉は少し硬いので、漬物以外に使う場合は皮を剝き、茹でてから料理の素材として使います。以下に“信州青皮漬瓜”を使った料理を二種紹介いたします:

瓜とトマトの煮びたし
瓜とトマトの煮びたし

作り方:上述した“トマト”の煮びたしに皮をむいて15分くらい茹でた信州青皮漬瓜を加えただけです

瓜と山芋のおかか炒め
瓜と山芋の炒め物

作り方:皮をむいて15分くらい茹でた信州青皮漬瓜と山芋の短冊切りを軽く炒める→盛り付ける前におかかをふりかけ、薄口しょうゆで味付けする→出来上がり!
尚、今朝試してみましたが、これに刻んだ茗荷を加えると更に美味しいことが分かりました

⑤ 空芯菜の料理
空芯菜は台湾に駐在していたころ毎日のように食べましたが、帰任してから食べる機会が殆どありませんでした。しかし最近息子がこの野菜が好きである事を知り、今年から栽培を始めました;

空芯菜栽培状況
空芯菜栽培状況

上の写真の様に、標準のコンテナに“ゴミ袋”を敷き水が漏れないようにした上で水が切れないよう補水してやれば簡単に栽培できます。根から10センチ程度上の節の上をカットして収穫すれば何度でも生えてきます。夏場は一週間に一度収穫できますので非常に重宝な野菜です。料理は簡単に5センチ程度にざく切りし、ニンニク炒めにすれば夕食に一品増やすことができます

以上

自動潅水システムについて

コンテナによる野菜の栽培で最も大切なことは、言うまでもない事ですが「潅水」(水やり)です。特に夏場は、朝夕2回の水やりを忘れると、たちまち枯れるか、再生不能なまでに弱ってしまいます。一方で、夏場は旅行などで泊りがけで家を空ける日が多くなることは避けられません。従って、我が家の屋上菜園では家を空けた時に備えて以下の様な“自動潅水システム”を構築しています

まず水やりに必要な水の確保ですが、20年程前の新築の際、将来菜園を作る前提で水道を屋上まで配管してもらいました。排水設備はいらないので、追加工事費は僅かなものだったと記憶しています

次に必要なものは、セットした潅水時刻、時間に合わせて自動的に水道バルブを開閉してくれる装置です;

パナソニック製・自動潅水ユニット
パナソニック製・自動潅水ユニット

上記はパナソニック製で1万円以上するやや高価な製品ですが、水道バルブ駆動用の電池を2~3年に一度交換するだけで、恐らく10年以上故障しないで使用できます(やはり日本の製品は素晴らしい!)。我が家では、この装置を3台設置し2台をスプリンクラーに、1台をコンテナごとの個別給水に使っています。1台のユニットで同時に潅水すればという考え方もありますが、我が家の場合、水道の水圧に限界があり、菜園全体に同時に潅水すると水圧が下がり過ぎて均等に撒けなくなるからです。3台を稼働させるときは、時間差をつけて1台づつ稼働させています

スプリンクラー方式
スプリンクラー方式

スプリンクラー方式は、自動潅水ユニット、スプリンクラー、とホースさえあれば設置できるので、非常に簡単ですが、欠点は水を撒ける範囲が円形になることと、当然のことながらコンテナ以外の所にも水を撒いてしまうので水が無駄になることです。従って我が家では、スプリンクラーは原則として旅行に行く時に稼働させています

個別給水の仕掛け_1
個別給水の仕掛け_1
個別給水の仕掛け_2
個別給水の仕掛け_2

上記写真にある“個別給水の仕掛け_1”は、市販のカーテンレール(プラスティック製)をコンテナの長さにカットし、これにドリルで適当な間隔で穴をあけ、片側から給水してやると、長手方向に均等に水が撒かれる仕掛けです。これは長方形の大型コンテナの給水に使っています。一方、円形で深さのある大型コンテナには、“個別給水の仕掛け_2”を使って給水を行っています。この仕掛けは市販のものです。
これらの仕掛けに、自動潅水ユニットからの水を引くには、以下の部品を使います;

給水パイプ・ホース・ニップル
給水パイプ・ホース・ニップル

右から2番目のパイプは塩化ビニール製の安いパイプ(“塩ビパイプ”)です。塩ビパイプには2種類あって、水道の配管に使われるやや高価な高圧用と、低価格の低圧用があって、ここでは低圧用を使用しています。塩ビパイプの配管は、専用の接着剤で簡単に繋ぐことが可能で、パイプ以外にも色々な部品を売っていますので、“L”字型の配管、端末処理など、どんな形状の配管も簡単に作ることができます
左側にあるフレキシブルな細いホースは、塩ビパイプと“個別給水の仕掛け”をつなぐホースです。適当な長さにハサミでカットして使います。このホースと塩ビパイプの間に置いてある小さな部品(“ニップル”と名付けました;上の写真の右側にある5個入りの袋の単位で販売しています)は、金属製で片側にネジを切ってあり、予め塩ビパイプにドリルでちょっと小さめ穴を開けておけば、このニップルを塩ビパイプにねじ込むことが可能です。塩ビパイプにねじ込まれたニップルの反対側に“個別給水の仕掛け”に繋いだ細いホースを差し込めばいいことになります。接続状態は以下の写真をご覧ください

DSC_0227
塩ビパイプと細いホースの接続状態

“フレキシブルな細いホース”や“ニップル”は、ホームセンターの園芸コーナーで簡単に手に入れることが可能です。尚、やや特殊な“ニップル”は“(株)カクダイ”の製品です。
この会社のサイト(http://kakudai.jp/green/index.html)を覗くと、同じような機能をもった多くのセットが売られておりますが、かなり高価なものが多いようです。お金持ちの方はどうぞこの会社の出来合いの製品をご利用ください!

以上

 

 

 

収穫シリーズ_③

上の写真は、イギリスが国民投票の結果EU離脱を選択した翌日(6月25日/日本時間)の朝に収穫した夏野菜類です。ナスの左に移っている黄色いキュウリ状の野菜は、エストニアで種を買って育てたズッキーニです。日本で売っているズッキーニは緑色で、熟すと黄色になりますが、このスッキーニは初めから黄色い色をしています。味は日本のものと変わりません。

他の野菜は、トマト三種類(①フルーティー・レッド/日本製、②名前は忘れましたが3年前にネットで購入したイタリア原産種、③プチトマト)、ナス(千両二号)、キュウリ(昨年購入したうどんこ病抵抗種)、ピーマン(数年前に購入したものですが、今年使い切ったので種袋が無く、種類は不明!)

種を購入すると、裏の説明書きの所に有効期限と発芽率が書いてあります。有効期限は、通常購入してから1年程度になっていますが、家庭菜園で有効期限内に使い切るのは不可能です。私は使い切るまで数年間同じ種を使っていますが何の問題もありません。ただ、発芽率は若干落ちる様な気がしますが、一つの苗を作るのに種は複数蒔くので特に問題は発生していません。

夏野菜栽培状況

上記画像は現在の生育状況ですが、これらは4月10日に植え付けた小さな苗(下の写真)から育ったものです。いつもながら野菜の生命力の強さには驚くばかりです

トマト・ナスの植付

キュウリを栽培したことがある方はよくご存じのことと思いますが、時折収穫を忘れた結果“巨大なキュウリ”が出来ることがあります(下の写真参照/長さ40センチ以上!);

巨大キュウリ
巨大キュウリ

毎朝収穫するようにしていますが、“キュウリ”も“葉っぱ”も緑色、おまけに私の場合使っている支柱も緑色なので、つい陰にあるものを見落としてしまうことがあります。勿論この巨大キュウリも大切な収穫物なので、拙宅では食用に供しています。皮を剝き、縦に二つに割ってスプーンなどで種をすくい取れば瓜と同じように食べられます。この状態で漬物にしてもいいし、冬瓜のようにスープで食べることもできます。

以上

 

収穫シリーズ_②

-ジャガイモの収穫-

6月に入り、梅雨入り後の晴れ間を狙ってジャガイモを収穫しました(上の写真参照)。この収量だと9月一杯で食べ尽しそうです! 品種は「キタアカリ」、北海道で開発され1987年に新種認定された品種ですが、味が気に入っているのでここ数年この品種を栽培しています。種イモは1月中旬、299円/1キロで購入し、3月中旬に大型のコンテナ10ヶに植えつけました。5月半ばには下の写真の様にしっかり繁茂し、;

DSC_0229
キタアカリ作付状況

今年は順調かと思いきや、その後例年になく強い風が何度も吹き荒れ多くの茎がなぎ倒されて、最終的には例年よりちょっと収穫量が少なくなってしまいました。

ジャガイモというのは、米、麦、トウモロコシと並んで主食にしている国もあることから、品種改良が進み、病虫害に強くあまり手間をかけないでも多収が期待できる極めて優秀な作物です。屋上栽培でも殆ど手間をかけずに育ってくれる“かわいいやつ”です。

ご承知の方も多いと思いますが、ジャガイモは“二度芋”とも呼ばれるように、暖地であれば一年間に二度栽培できる作物です。8月末あたりに収穫した芋の残りを使ってもう一度栽培をしてみようかと思っています(収穫は11月~12月)。

-春大根のテスト栽培-

昨年は、冬場我が家で需要の多い大根(漬物、鍋、など)を自給する計画を立て、ほぼ成功致しました。直径42センチ。深さ40センチ程の大きなコンテナ10ヶに1ヶあたり最終的に3本となる様に種を蒔き(9月末)、12月から翌年の3月初めまで合計30本順次収穫して楽しみました。

大根_1

春野菜は虫との戦いになりますが、冬大根の成功に味をしめて3月末暖かくなった頃、コンテナ2ヶ分だけ大根の種を蒔いて試してみましたが、思いのほか順調に育ち来年からはもう少し規模を大きくして栽培してみようかと思っています;

春大根
春大根

以上

収穫シリーズ_①

-タマネギの収穫-

5月に入ってタマネギを収穫しました。上記写真の内、左側の黄色のタマネギは長期保存がきく種類、右側の紫色のタマネギは生食ができる種類です。いづれも9月に種を蒔き、11月に以下の写真の様に大きなコンテナに植え替えます;

タマネギの植え替え
タマネギの植え替え

植え替える際、プロは太さが5ミリメートル程に育った苗のみを使う様ですが、素人の私としては“もったいない!”ので太過ぎる苗も、細すぎる苗も捨てないで植えつけます、結果として収穫物は写真の様に大・中・小、様々の大きさになりますが、料理の用途に応じて使い分ければ全く問題ありません(負け惜しみ?)。また3月末になって冬野菜が少なくなった頃、一部のタマネギを早めに収穫して、主として葉の部分を「ぬた」(茹でて酢味噌で遇えた料理)などにして食べていますが、絶品の味です

紫のタマネギは、薄くスライスしてサラダで食べることが多く早めに食べ終わりますが、黄色のタマネギを含めて我が家で食べ終わるのは10~11月頃となります。料理の素材として用途が広く、且つ保存期間が長いタマネギを、一回の栽培で約8ヶ月間食べられることは、自給を目指す私としてはとても有り難いことだです

-欧州産のカブ類3種の収穫-

エストニア友好協会の事務局をしている私のワイフが、昨秋友人を介して入手した10種類ほどのタネの内、以下のカブ3種類を3月末に直播してみました:

欧州産のカブ3種
欧州産のカブ3種左端(“Punapeet”/テーブル・ビーツ;中央:“Ounapeet Chioggia”/テーブル・ビーツ;右端:“Redis Helios”/ラディッシュ・ヘリオス)

右端のラディッシュ・ヘリオスは1ヶ月ちょっとで収穫でき;IMG_4066

葉を含めて生のままサラダでおいしく食べることができました。尚、日本の普通のカブとは違ったシャキシャキした触感でした

中央と右端のテーブルビーツは5月中頃に収穫出来ました;

DSC_0241

中央のビーツは上の収穫写真の左側ですが、これはタネの写真にある様にスライスすると綺麗な赤・白の同心円が出て、食感と併せ美観的にも生のままサラダで食べることがベストと感じました

収穫写真の右側のビーツは、ただ小さいだけで普通のビーツ(直径6~10センチ程;ロシア料理で有名な“ボルシチ”の材料)と食感、色(特に茹で汁が真っ赤になる)共に全く同じでした。茹でたものは甘みがかなりあり、サラダや肉料理の付け合わせに最高です。従って、このビーツは継続して栽培を続けるつもりです(7、8月は気温が相当高いので無理かも)

茹で上がりのビーツ
約20分間茹でたビーツ

以上